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加藤 諦三
大和書房
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どうも加藤さんと私、エニアグラムで言うところの性格タイプが非常に近い(=構成要素が似通っている。同じタイプか、もしくはお隣タイプ?)ようです。
高圧的な親との葛藤に長年悩まされた上、「人に受け入れてもらいたい」という根深い衝動に振り回されていた、と、繰り返しご著書の中で書いていらっしゃる加藤さん。
(以前の記事でも取り上げたインタビュー音声ですが、何度聞いても(・∀・)イイ!!です。
大竹まことさん、室井佑月さんの等身大・本音発言にも慰められます。)
元々の成分が似ている(感情タイプの3-4辺りでしょう。)上、実の親との折り合いが悪いところも同じとあって、加藤さんが本の中で取り上げるご自身の失敗談は、とても他人事とは思えないんですよね。
「うん、うん。わかる、わかる。ああいう転び方は痛いよね。悔いが残るよね。」と頷きながら、つい、身を乗り出して作者と対話している気分になってしまう...。
一節読んでは、「そうだ、あの時のあの一件...」と、自分の過去と照らし合わせ、改めて振り返らずにはいられない。
だから、右から左へとサラ〜ッと読み流しするなんて、とてもできません。
小さな文庫本であっても、自己流・内観セラピーのセッション一回分に相当するような、重い読後感を残してくれます。
私の場合、自分の闇部分と向かい合う覚悟ができた時、真正面から闘いを挑みたくなった時にこそ、手が伸びますね。加藤諦三さんの本に。
毎日読むにはちょっとヘヴィー過ぎるかもしれません。
心にスタミナがあって、へこたれないだけの自信がある日に読まないと。
決して取っ付きやすくはないです。
人によって合う・合わないはハッキリと分かれるでしょう。
親との関係が良好で、幸福な子供時代を過ごした人には、いまひとつ理解し難い著者かもしれません。
もし「合わない」と感じられたら、無理して読まなくて良い、と思います。
このところ、キャロライン(キャロリン)・メイス Caroline Myssという直観医療能力者(Medical Intuitive:要するに、人の身体の病巣部や問題部分が「見えちゃう」「わかっちゃう」という特技の持ち主。)の著作が面白くて、本・オーディオブックを片っ端から取り寄せて読み(聴き)続けています。詳しい紹介はこちらの過去記事をどうぞ。
「生きざまは身体にあらわれる」(Your biography is your biology.)
http://backtotheessencenow.blogspot.com/2014/10/your-biography-is-your-biology.html
キャロライン・メイス
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彼女が著名な神経外科医・ノーム(ノーマン)・シーリー医師と共に出したCD12枚組のトレーニングコース
The Science of Medical Intuition: Self-Diagnosis and Healing With Your Body's Energy Systems
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Caroline Myss Norm, M.D. Shealy C. Norman Shealy
Sounds True (2004-01-26)
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の中で、特に強く印象に残った部分がありましてね。
CD1枚目、一番最後の話です。
これからあなたが身につけようとしている
直観能力というのは、
人間ならば誰にでも備わっているもの。
特別なものではありません。
もし、あなたの能力が開花し、
『おぉっ、これ、すごい!使える!』という段階に到達したとしても、これだけは守って欲しいのです。
絶対に、この能力について
自分からは口を開かないこと。
しっかりと口をつぐんでおくように。
「私ね、こんなすごい能力が出てきたのよ〜!
『見える』ようになったのよ〜!」
なんて聞かされて、
「あらそう、それは何よりね。おめでとう!」
なんて言ってくれる人、いるわけないでしょう?
「私、ちょっとト・ク・ベ・ツ〜♪な力を
手に入れちゃったのよ〜!」
と言うあなたに対し、
「まぁ、それは良かった。もっともっと私よりも
ト・ク・ベ・ツ〜♪な存在になってちょうだいね!」
なんて、一体誰が言うんですか。
そんな反応、他人に期待する方がおかしいでしょう。
また、前回の記事で紹介した「ヒーラーのためのエッセンシャルガイド」(CD・英語)では、こんな言い方もしていました。
Caroline Myss
Sounds True
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いいですか。
これは神と、あなただけの秘密です。
自分から軽々しく喋ったりしないこと。
ひたすら沈黙の行に徹するのです。
透明人間になる(become invisible)ことです。
要するにこれ、キャロライン(キャロリン)・メイス流の、
【他人の嫉妬心から
自分の一番大事な宝を守りなさい】
というアドバイスだったんですね。
それに気付かせてくれたのが、こちらの加藤諦三さんの文庫本でした。
加藤 諦三
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こちら↓、お手頃価格のKindle/電子書籍版。
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嫉妬。
妬み。
つい最近まで、この手の醜い感情に関しては、自分は【発信者サイド】専門の人間、と、信じ込んでいました。
元同級生の誰誰が仕事で活躍している。
○○ちゃんが国立大学での専任講師の仕事が決まった。
☆子が念願の初・翻訳本を出した。
そういうニュースを聞くと、「やったね!良かったね!」と、晴れやかな気持ちになりはする一方で、何も胸張って誇れるものが無い(と、ハナっから決めつけている。)我が身の不甲斐なさが身にしみて、しばし、へこむものです。
この、何とも言えない、夕立でずぶ濡れになってしまった掛け布団のようなイヤ〜な気持ち。
それが、私なりの【嫉妬】【妬み】の表れ方だったんですね。
「ええ、私、あの人のことが羨ましくてたまらないんです。」
この一言をはっきり言語化するのが嫌だったから、「濡れ布団」などという、生理的に不快な“感じ”の姿を借りて意識に上らせるしかなかったのでしょう。
でも、数年前、あまりにもウジウジしてばかりで後ろ向きなおのれの姿にハッと気付きました。
「これじゃいかん!」と、反省。
「あ、濡れ布団がこっちに向かってくる...」と、怪しい雲行きをキャッチしたら、行動パターンを変える。それを習慣付けてみることにしたんですよ。
思い切って新しいことを学び始めてみたり、習い事の教室を変えてみたり...、といった具合に。
おかげで、嫉妬心の御し方はこの数年でかなり上達したように思います。
ところが。
最近、うすうす分かってきました。
「毎日、何とか平穏無事で過ごせているひとならば、どんな人でも他人からの【嫉妬&妬み】の標的になってしまう可能性が、ある。」
余程不幸のどん底に落ち込んでいない限り、他人からの【嫉妬&妬み】から完全に逃れるのは至難の業である...。
ということが。
妬む側の人にとっては、自分以外から発せられる「まぁまぁ。」「ぼちぼち。」といったニュートラルな一言ですら、面白くないのですからね。
そうです。
今、これをお読みのあなたも。
そして、こんな(メタボ&無職中年おばさんの)私でさえも。
ふと漏らした一言がきっかけで、他人からの【嫉妬&妬み】を向けられる可能性は、大いにあるんですよ。
ごくフツーに、自分らしく、自然体で振る舞っていたとしても。
...いや、もしかしたら、その
「ごくフツーに、自分らしく、自然体で」の辺りが、まさに【嫉妬&妬み】を磁石のように引き寄せる、のかもしれません。
だって、その手の人達の辞書には、どこ探したって無いんですもん。
「自分らしく、自然体で」という表現は。
遠い昔にどこかに置き忘れてきてしまったらしいです。
親や先生から「そんなもの捨てなさい、邪魔だから」と言われ、洗脳されたのでしょう。
さあ、「妬まずにはいられない」人達に対しては、一体どうやって身を守ればいいのでしょうか。
今のところ、キャロライン(キャロリン)・メイスが上で語っているように、「透明人間になる(become invisible)」ことに徹底し、その人達のレーダーに引っ掛からないようにすること程度しか思いつかないですねぇ。
うぅむ、困ったもんだ。
加藤諦三さんの本、気に入ったところに付箋紙を付けながら読んでいったのですが、途中でやめちゃいました。
あまりにも付箋貼るところが多過ぎて、一束全部使っちゃいそうな勢いだったからです。
以下、何箇所か引用しますね。
「ピン!」と心の奥で何かがクリックした方、ぜひぜひ一度本書を手に取ってみて下さい。
「そうだったのか!」と、目から鱗が落ちるようなスッキリ感が味わえること請け合いですから。
「嫉妬深い人というのは強迫的に名誉や力を求めつつ、
あるいは地道な努力をしないで名誉を求めたいと思いつつ、
現実には縁の下の力持ちの役割を担わざるを得ない立場に立っている人
であると私は思う。
『強迫的に名誉や力を求めている』人が
日の当たらない場所にいる時に、日の当たる場所にいる人を
妬むのである。」
(PHP文庫、p.73)
地道な努力。
どんなに小さくても、努力は裏切らない。
必ずしも、目に見える実は結ばないかもしれません。
でも、私たちの心の中には確実に【自信】という砦(とりで)が努力の量に比例して築かれていきます。
その法則に気付けない、ある意味気の毒な人が、この「妬まずにはいられない症候群」の人々。
「楽して、他人を手足のように使って、最後に甘い汁だけ吸いたい」っていう安易な幼児性思考から抜け出す術を知らないかのようです。
「妬み深い人は過去に生きている。
過去に生きるということは、
他人を判断するときにその人の過去で判断するということである。
他人を過去で評価する。
妬み深い人自身が現在と未来に生きていないから、
他人を評価する時にも過去で評価する。
そして他人の過去の欠点に関心を持つ。
(...)
他人を妬んでいる人は生気がない。
それは未来を見て意欲的になっていないからである。」
(同、p.104)
旦那さんの経歴がどーだ。
実家の親が開業医で、その土地の名士的存在だからどーだ。
自分は四大卒じゃないからどーだ。
子供三人男の子ばかりで女の子に恵まれなかったからどーだ。
口を開けばこの手の話ばかり、という人種は、まさにこの「過去に生きる人」。
自分自身に生気が無いから、エモーショナル・ヴァンパイア(心の吸血鬼)化して、他人からエネルギー吸い取ってチュ~~~~~ッと一杯やるしかできないのですね。
「妬んでいる人は『やる気』を失っている。
『よーし、やるぞー』と燃えている時には自分の目標に向かって
全身が緊張している。
(©123rf.com 「よーし、やるぞー」の図。) |
そんな時に人は他人を妬んだりしない。
他人がどうしているかということよりも、
『自分がすること』に集中している。
自分は『これがしたい』ということがはっきりしている。
自分にも他人にも正直である。
何よりも自分のしていることに誇りを持っている。
(...)
妬む人は自分にも、他人にも正直ではない。」
(同、pp162-163)
もはや説明は要りませんね。
他人に対しても、自分に対しても、ウソやごまかしばかりを繰り返すような人と無理して付き合う必要なんて、ありません。
身内とか職場といった、どうしても切れないしがらみが無いのであれば、勇気出して切っちゃいましょうよ。
そんな嘘くさい人間関係、無くたって立派に生きていけます。
むしろ、無い方が毎日の幸せ感は長持ちするでしょう。
断って、捨てて、とっとと離れちゃいましょう。
今回、こちらの「妬まずにはいられない症候群(シンドローム)」を読了しての、一番の収穫。
それは、
どんなタイプの人から遠ざかった方が良いのか、
そしてそれとは逆に、
どんなタイプの人と積極的に交流し、
大切に縁を育んでいかなきゃいけないのか。
この識別に自信が持てるようになったこと、だと思います。、
すっごくパワフルな人生指南の教科書として役立ってくれそうです。
妬まずにはいられない他人も確かに困り者。
でも、そうした人々を呼び込んでしまう自分の弱さも克服したい、という方には、「副読本」としてこちらもオススメ。
読んでいて「アイタタタ...」と、耳の痛い話ばかりですがね。
「自分は一人で生きていこう」
「もう嫌われてもよい」
と心に誓うことである。
本当にそのように決心すれば、
もうずるい人はあなたに近寄らない。
(p.118)
加藤先生、本当にありがとう。