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2017/01/26

【閑話】人はみな、それぞれの物語を背負って今ここに。【休題】

Facebookで禅についての話をしていた時、ふとこのセリフを思い出した。
もう9年前になるのかあ。




「あなたと違うんです!」

誰もが密かに心の中で一度や二度はつぶやいたことのある一言を、つい、ポロッとマイクの前で出してしまった福田元首相。
記者団の質問についカチンと来て、うっかり本音が漏れたのだろう。


みんな、当時はさかんにこれを笑い、呆れた口調で語っていたけど、実は「他人事じゃないな。場合が場合なら、自分だってやりかねない。」という複雑な思いで見ていた人も多いのではないかな。
少なくとも、私はそうだった。
あの手のゴーマンかましちゃいました発言、脳内では昔から今の今に至るまで結構頻繁にやっているように思う。
ただ、口に出して人前では言わないだけだ。罪深さは同じである。


「覚醒」

「マスターからの瞑想伝授」


「チャネリング能力が花開く」

といった甘い言葉に釣られて、不当に高い金をぽんぽん払っちゃうような消費者が後で泣くのは、ある程度仕方ないこと。自業自得だ。
今回だけは授業料だと思って諦め、次はもうちょっと考えてから、必要とあらば信頼できる人の意見を聞いてから、事を起こすようにすればいい。
(金が余って余って使い道に困る?だったら、ご自由にどうぞ~。)



でも、何でそういうビジネスに引っ掛かるか、と考えたら、全ての根っこにはこの


「あなたと違うんです」

を外の世界にアピールしてくれるような《何か》



を求めずにはいられない、という人間のしぶとい欲望があるせいだ、思う。



みんな、人より頭ひとつ分出たくって、自分のことを差別化したくってたまらないのだ。


それは、最近流行りの言葉を使うと、「マウンティング mounting」せずにはいられない、という欲望にも簡単につながる。
見栄っ張りの女性集団、例えばちょっと競争心の強い幼稚園ママ友グループなんかではしょっちゅう見られる光景らしい。
おお、こわ。


【参考記事: 
日経WOMAN「女性同士のイヤな感じ、正体は「マウンティング」 】


この「あなたと違うんです」とつい言っちゃう/思っちゃう、本能的な衝動。



どうやったら、コントロールできるんだろう。
どうやったら、湧き上がらないようにできるんだろう。
どうやったら、「他人と比較する」ことをやめられるんだろう...。



しばし考えて、今、ヒントらしきものがふと浮かんだ。



車なんて基本的にちゃんと動いて、燃費が良くて、目的地まで安全に行って帰って来れれば100点満点。そう私は考えている。
今乗っているのは、8年前に買った日産の小型ハッチバックで、まさに100点満点の車。だから、買い換える予定なんて無い。最後の最後まで大切にするつもり。



車へのこだわりなんてゼロ、の人間だから、誰がベンツに乗ろうが、BMWに乗ろうが、革張りシートの最上級グレードの車に乗ろうが、
「ああ、車が好きで、そこにお金をかけたい人なんだな。」
って思うだけ。
値段なんてぜ~んぜん気にならない。というか、よくわからない(笑)。
これまでの数少ない経験から、高級車のシートは確かに乗り心地抜群、と知っている。長時間ドライブをよくする人だったら、身体への負担を考え、たとえ多少高価であってもどうしても上位車種が欲しい、と考えるのも理解できる。



あるいは、その人か、その人のパートナーがその特定の車種に若い頃からずっと憧れていたのかも。
今、ようやく金銭的にも余裕が出るようになり、遂に購入へと踏み切ったのかもしれない。めでたく夢をかなえたわけだ。
勝ち組と見られたいから、ベンツに乗る...なんて薄っぺらい人ばかりじゃないのだよ、世の中は。


それなりの理由があるから、
今こうなっている。


一つ一つの選択の背後には、
その人だけが知る、
その人なりの理由がちゃんとある。



そう。この、「選択ノ背後ニ理由アリ」という部分に思いを馳せるだけの想像力を奮い起こすことが、今、私たちに強く求められているんだと思う。



表面に出ている現象だけを見て、

「なにあの人、金持ちぶっちゃって。」
「だんなさんが医者だからって鼻にかけてんじゃないわよ。」
「○○大学出たのに、その程度の会社に勤めてるの?」
「(タワーマンションの)2階? 安いからそこしか買えなかったんでしょ?」


と言い放ってしまう人の内側では、次のような流れが起こっているはず。

「人と自分との浅薄な比較

--->気に食わない『異物』、発見

--->脊髄反射 
(何も考えない。本能だけでガバッと動く。)

--->「あぁ、ムカつく!」「凹ませてやりたい!」


脊髄反射とは、本能そのまま、原始動物時代から受け継がれてきた部分が丸出しといった感じでとっさに出てしまう反応のこと。
高度に発達した生き物(人間のような。)にのみ与えられたすばらしい才能である「想像力」と共存共栄させていくのは、なかなか難しいかもしれない。
どちらか一方に偏らねばならないのだったら、より洗練され、より有益なはたらきだと誰もが認める【想像力】を選ぶべき。
本能そのままに敵意むき出しな生き方をしていては、心安らぐ人間関係なんて築けるわけがないのだから、いつか必ず行き詰まる。


上に挙げたような一連の脊髄反射のパターンが対人関係の中ですぐに出てきちゃうような人々、あなたの周囲にいないだろうか。
もし、思い当たる誰かがいるのなら、その人(たち)からは勇気をもって距離を置くようにした方がいいだろうね。
時間も、エネルギーも、その人(たち)には知らず知らずのうちに随分と吸い取られているはずだから。


一人になるのは怖い。
その気持ちはよくわかる。(かつての私自身がそうだった。)
でも、時間泥棒・エネルギー泥棒同然の人達から離れることができれば、自分ひとりで過ごす時間という素晴らしいごほうびが手に入るのだ。
その時間を使って、「これがあるから生きていける」「これがあれば幸せ!」と言えるような興味・関心事、もしくは打ち込める仕事を探せばいいじゃないか。
その方が、どれだけ身も心も豊かな気持ちになれるかわからない。


長いようで短い人生。
どうせ一緒に過ごすなら、「良い人でありたい。今日はイマイチでも、明日こそは良くなりたい。」との心掛けで生きている人と過ごした方が、得られる喜びが大きいのだから。
もし、今その場所で、そのような人が見当たらないのであれば、「まぁいいさ。縁があればそのうち出会うだろう。」とどっかり構えて、そして一人でなきゃできない何かに打ち込めばいい。
本、音楽、映画、美術、工芸、写真、釣り、スポーツ、ヨガ、山歩き、寺社巡り、下町散策...など、一人で自由に動き回れるからこそ楽しめる何かを探しに行こう。
他人がいても、いなくても、自力で幸せの種を見つけられる人になろう。


ひとつの集団がどっぷりと浸かっている無意識の悪癖は、薬物中毒にどこか似ている。
自分一人が「よし、手を切るぞ。二度とやるもんか。」と頑張ったところで、また「ね~、行っちゃうのぉ~?もうちょっと一緒にいようよ~。」と後ろから引き留められると、つい、ズルズルと付き合ってしまうからね。なかなか断ち切るのが大変。
朱に交われば赤くなる。昔の中国の人はうまいこと言ったもんだ。


「あいつ、気に食わない」となったら、たちまち悪口大会が始まり、その人のことを「共通の敵」へと仕立て上げて、自分たちは「共犯者」としての結束を固める...。
そんなことに時間も、エネルギーも費やして、面白い?
そんな話ばっかりして、幸せ?
モヤモヤするばかりの人間関係なんて、切っちゃえ。スルッと逃げちゃえ。
(悪口は、お口もお顔も心も歪みます♪しかも年取ったら直したくってももう直りません!)


もし、そういった「仲間」と距離を置いた後も、自分ひとりでいて、誰かの行動を見た瞬間に心がざわざわっと騒ぎ、即、脊髄反射だっ!って流れに飲み込まれそうになったら、まさにチャンス到来、だ。
自分を鍛えて、よりまっとうになるための絶好のトレーニングの機会がやって来た、ととらえればいい。


で、

「目の前にいる人のこの行動も、
それなりの理由があってしたこと。
背後には何らかの物語が、ある。
表に見えている材料だけで、即、決め付けないにしよう。」


と、言い聞かせるといいよね。何度も、何度も、繰り返して。


「どんな人の背後にも、物語がある。
なぜその人が今あんな風なのかにも、理由がある。
誰かをこき下ろしたくなったら、そのことを考えてごらん。」



そういう訓練を人知れず繰り返すように努める人が一人でも、二人でも増えていけば、私たちが生きる社会も少しずつ変わっていくかもしれない。



...まぁ、それが簡単に出来るようなら、世の中っはとっくの昔にもっと平和になっているはずだけどさ。
(そもそも私自身が全然できてないもの。
だから、こうして文章に記すことで自分に暗示をかけているのだ。「もうやるなよ!」って自戒の念で書いてるんですよ。)



私のエニアグラムの師匠である故ドン・リソ(ドン・リチャード・リソ)先生が、来日された時、教え子にアドバイスを求められ、こうおっしゃったそうだ。



【反応(reaction)】に気を付けなさい。


【過去記事:ドン・リソさんの夢〜「置かれた場所で咲きます」宣言 】
http://backtotheessencenow.blogspot.com/2016/08/blog-post.html 


...何も考えずにバババッ!と口から出してしまう、或いは心の中でつぶやいてしまう脊髄反射的なひとこと。
これでもって人生を狂わせてしまわないよう、気をつけなければ。


とっても難しいことなんだけどね...。何度も言うけど。


心と頭をクールダウンして、まっとうな思考の働きを活発に保っておきたいのなら、やはり瞑想、坐禅のような身体を巻き込んでの訓練を日頃から地道にやっていくしかないんだろうな。

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せっかく詳しい方に推薦していただいたのに、中古本のお値段がた、高い...。復刊されないかなあ。


ヨガの後にやる瞑想だと、どうも自己流に陥ってしまっていけない。

妙なスピリチュアル・ファンタジー系(内容ですか?まぁ、その、スピリットガイドとか、ハイヤーセルフとか、守護天使とか、そっち系統ですよ。あぁ言っちまったよ。恥ずかし~。)に走ってしまいがちで、こんなんでは非常にまずいと思い始めている。
何とかならないかなあ。
変な癖、無くしたいんだけど、一人ではなかなか...。


アメリカ人のやってる禅センターも近くにあることはあるんだけど、うーん、何だかなぁ、って感じ。
(当地の禅センターには日本人のお坊さんは常駐していない。サンフランシスコのような大都市じゃないからね。)

あんなに豊かな漢字の世界、シンプルだけど実に味わい深い仏教用語の世界を知っている日本人が、わざわざ英単語で禅を説明される、ということに物凄く抵抗がある。

Satori(サットォーリィ←"r"の音が効いた発音で。)なんて言葉を耳にするの、やだもん。
(だったら、インドから来たヨガを白人系アメリカ人の先生に教わっていることについてはどう説明するんだ。←自分でツッコミ入れてみる。)


去年は時間が無くて諦めたけど、次に日本に帰った時は、必ずどこかの坐禅会に行くぞ!
(継続して行ければベストなのだが、海外在住者ではそりゃ無理というものだ。)


臨済宗・黄檗宗の坐禅会情報:
http://www.rinnou.net/cont_02/zen_info.html


曹洞宗の坐禅会情報:
http://www.sotozen-net.or.jp/searchsystem_zazen


憧れの方・P.A.様も、数年前の長期休養中には京都の禅寺で坐禅なさったんですものね。新作、今からとっても楽しみです。


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新作、遂に2月17日発売です。予約受付中!
モーツァルトとシューマンの「ファンタジア(幻想曲)」集。
シューマンの方はシーモアさんが映画のラストで弾いた、あの第三番も入っています。

...それにしても、なんと素敵なお姿なのでしょう...。(*゚∀゚)=3ハァハァ.

(もし、坐禅会に行って、こういう方が隣にいらっしゃたら、もう、鼻血ブー・心臓バコバコ状態で、とても坐禅どころじゃなくなると思うな~。警策...きょうさく...でひっきりなしにビシッ!バシッ!と打ってもらわないことには、1時間持たないかもしれない...。  
これから先、いつかどこかでP.A.様にお目にかかれる機会に恵まれるのであれば、坐禅道場やヨガの教室以外の場所がいいかなー。 ←この不届者。一体何を期待してやがる。

※ちなみに、私が2015年の夏に参加した曹洞宗大本山・總持寺の坐禅会では、「手を上げて合図した希望者のみビシッ!」でしたよ。 なので、怖がり屋さんでも安心して参加できます。
持寺HP 参禅のご案内http://sojiji.jp/zenen/sanpai/sanzenkai.html 


福田さんの「あなたとは違うんです」を何度も聞いていたら、なぜか突然このヴィンテージなCMを思い出してしまった。
ああ、昭和。





福田さん、あの突然の辞任会見以降、ほとんど政治の表舞台に出られなくなってしまったような気がする。今思うに、「あなたと違うんです」のあの一言って、このCMの「コレ(小指)」級の破壊力があったな。後世に残る名ぜりふだった。

2016/12/13

まだまだ語り足りない、「シーモアさん」

日本では10月1日から公開されているので、既に見たよ!っていう人もかなりの数に上っているんじゃないかと思う。

「シーモアさんと、大人のための人生入門」(原題:Seymour: An Introduction)
http://www.uplink.co.jp/seymour/


地域によってはこれから上映されるところもあるので、シーモアさん未体験の人、ぜひ上のリンクを辿って公式HPでスケジュールをチェックしてみて欲しい。




映画を見ての感想めいたものは前回の記事でさんざん書いた。
http://backtotheessencenow.blogspot.com/2016/12/blog-post.html
なので、今回は前回のブログ記事に詰め切れなかった「こぼれ話」的な話題を、二つほど書き連ねてみたい。


去る11月24日のこと。
こちらではThanksgiving Day(感謝祭の休日)という、アメリカ人にとっては日本人の大晦日~元旦にあたるような、家族や親戚で集まってはターキー(七面鳥)を食べながらお祝いする、という祝日であった。
この日は、学校はもちろんのこと、客商売以外のたいていの企業も、そして夕方以降はスーパーやレストランといった、「一番しぶとく営業を続けている」とされるような業種ですら全部閉まってしまう。
24時間営業の店から灯りが消え、車の往来がガクッと減り、街はしばしの間しーんと静まり返ったようになる。
(もっとも、わずか数時間の後には、日本の福袋騒動なんて目じゃないほどのブラックフライデー狂騒曲が始まるわけだけど。毎年、怪我人や死人が出る。いつまで続けるのかなあ、こんなこと。)


そのサンクスギビング当日。
私のエニアグラムの師匠の一人・ラス・ハドソン先生から教え子・友人に向けてFacebookでこんなメッセージが届いた。




(投稿より一部抜粋、訳出)
「今朝、大切な友人のトニー・ズィート Tony Zitoがつい最近亡くなった、との一報が届いた。かなりの衝撃を受けている。
トニーは深い思考力を備えた賢い魂で、僕同様、音楽と芸術をとても愛していた。
 さまざまな分野に興味・関心を抱いていて、素晴らしい頭脳もさることながら、ピアノの腕前も玄人はだしだった。 
僕にとってトニーは真の友と呼べる人物だった。彼が大いに励ましてくれたからこそ、僕はエニアグラムと第四の道【*注1】の教えを更に深く掘り下げていくことができた。 
トニーの人となりを知りたければ、彼がプロデューサー【*注2】として関わった素晴らしい映画 Seymour: An Introduction (邦題「シーモアさんと、大人のための人生入門」)を見ればいいだろう。 
彼の師匠で、導師(メンター)である人物を取り上げた作品だ。あのRotten Tomatoesでなんと100%の好評価をマークした【*注3】ほどの作品だよ!
トニー、君が逝ってしまって寂しいよ。遺されたトニーのパートナーであり、探求の道の仲間でもあるダイアンDianeには心からの愛を贈りたい。近いうちに僕ら二人で再会する機会を持とう!」

【*注1】アルメニア出身のG.I.グルジェフを祖とし、弟子のウスペンスキーやその他の弟子たちを通じて西洋の知識人を中心に伝えられてきた、秘教的教えの伝統。性格タイプの学としてのエニアグラムも源流を遡るとここに行き着く。

【*注2】ラス先生はプロデューサー、と書いているが、実際の肩書は「エグゼクティブプロデューサー」、つまり製作総指揮。監督を補佐して全体のまとめ役に当たる人であった。

<<参考記事:Yahoo!知恵袋「監督と製作総指揮の違いはなにですか?」>>

【*注3】有名な映画批評情報サイト。点数が辛いことで知られる。

<<参考ページ:Wikipedia Rotten Tomatoesの項(日本語)>>

なんと。
ラス先生と、「シーモアさんと、大人のための人生入門」の製作総指揮を務めたトニー(アンソニー)・ズィート Tony(Anthony) Zito氏が、古くからのご友人だったとは...。
(なぜか日本の公式HPには片仮名によるクレジット表記が無いのですが、HPの一番下に行くとちゃんと英語で載ってました。executive producer anthony zitoって。)




自分にとって、人生観を変えてしまったと言ってよいほどの衝撃をもたらしてくれた、「シーモアさんと、大人のための人生入門」という一本のドキュメンタリー映画。
その映画の製作総指揮者を務めた方と、これまた自分の人生を大きく(良い方向へと)変えてくれた性格タイプの学・エニアグラムの師匠のおひとりであるラス・ハドソン先生がつながっていたなんて. . . 。


エニアグラム―あなたを知る9つのタイプ 基礎編 (海外シリーズ)
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残念ながら、現在簡単に入手できる邦訳本としては、これが唯一のもの。)

この事実だけでも充分びっくり!だった。
なのに、その後、DVDで映画を再度見直して、またまた仰天。
始まってすぐの場面で、イーサン・ホークがはっきりとこう口に出していたからだ。

「友人のトニー・ズィートが夕食に招いてくれて、そこで僕はシーモア・バーンスタインにはじめて出会った」

わーお。


つまり、
トニーさんと、奥様のダイアンさんのお二人がその夕食会を企画してくださって、シーモアさんとイーサン・ホークの二人を一緒に招いていなかったとしたら、この名作が誕生することもなかった、と...。
これに気付いた瞬間、身震いしてしまった。


偶然に偶然が重なって、素敵な人間と、また別の素敵な人間との間にご縁が生まれる。
そうしたご縁の積み重ねが、そこに集まった人々の間に不思議な力を発動させ、予想もしなかったほどの素晴らしい結末へと向けて全てが収斂(しゅうれん)していった。
これ以上のメンバーは望めない、っていう才能ある人々が見事に取り込まれ、数々の奇跡に助けられ、命が吹き込まれた作品。
それが、この「シーモアさんと~」という映画だったんだな。


亡くなられたトニー・ズィートさんには、どれほど感謝しても感謝し足りないほどだ。
ピアノの師匠であるシーモア先生よりも先にあの世へと旅立たれたのは、まことに残念至極としか言いようがない。
シーモア・バーンスタインという素晴らしい老ピアニストがこれまで歩んできた道のりとその音楽とをイーサン・ホーク監督やスタッフの皆さんと共に映画という形にまとめて、わたしたちの元へと届けてくださったトニーさん。
精一杯の感謝の気持ち、そして「今はゆっくりとお休みください。」との言葉をささげたいと思う。


(ラス先生同様、シーモアさんも長年の生徒/友人を失われてさぞや落胆されていることと思う。どうか周囲の人々が支えとなって、先生のお気持ちを慰めてくれますように。)


それから、もう一つ。


映画を見た方限定の話題になってしまうのだが...。


この方、覚えていらっしゃるだろうか。
シーモアさんとセントラルパークを見下ろす窓に近い席に座り、音楽談義をしていた、60代前半のイギリス英語を話す紳士、なのだが。

(DVD上映中の我が家のテレビを思わずパシャ!)

アンドリュー・ハーヴィー(Andrew Harvey)。


いや~、彼の登場には本当に驚かされた。
というのも、この人、私がさんざん記事で取り上げている「7つのチャクラ」

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「チャクラで生きる」

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などの代表作で知られるキャロライン・メイス(Caroline Myss)と大の仲良しなのだから!


何でも、今は二人ともシカゴの郊外、文豪ヘミングウェイの出生地としても知られるOak Parkという地域内の、5分と離れていないところに住むご近所さんとなり、ほぼ毎日のように行き来しているらしい。同い年(1952年生まれ)の二人、互いをsoul sister/brotherと呼び合う程の仲だそうだ。

(画像はhttp://www.greatmystery.org/nl/ei2011myss.htmlから拝借。)

これまでに、二人一緒にオーディオブックを2作作ってきた上、互いの本の解説や序文を書き合うなど、息はぴったりといった感じのキャロラインとアンドリューのペア。

Divine Rebels
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Caroline Myss & Andrew Harvey
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(これ、アンドリュー・ハーヴィーの語り方があまりにも熱すぎちゃって、車の中で聞くと笑えて笑えて...。浪漫主義者の松岡修三氏みたいな、熱がこもり過ぎなアチチチッ!!!な口調、って言えば雰囲気が伝わるかなあ? 
お二方、近々「シャドウ(影)ワーク」をテーマにした新作CD/オーディオブックを出すとのこと。録音は既に終了している模様。楽しみ!)

シーモアさんとアンドリュー・ハーヴィーの対談形式という、肩の凝らない読み物としても楽しめるこちらの本でも、キャロライン・メイスがアンドリューにとってかけがえのない友人の一人であることが述べられていた。

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私はキャロライン・メイスという指導者を崇拝しているわけでもないし、「グル(導師)」扱いする気もさらさらない。
グルどころか、むしろ、破れどころ、ほつれどころ、ツッコミどころが満載!の、口の悪い愛すべきガラッパチおばちゃん、だと思っている。
だから、彼女の泊りがけ講座やセミナー(高いよ)に参加したいとも思わないし、彼女と直接話をしたいとすら思わない。
(下手なリップサービスとかできない、粗削り過ぎる人だからねぇ。うっかり疲れている時に話し掛けでもしたら、超そっけない対応とかされそうで怖いよ。)
ただ、遠巻きに見て、本やCDで話を聞くだけでいい。単なる一読者・一ファンのままでいい。
それ以上のことは何も期待しない、って感じ。


それでも、キャロライン・メイスから学んだことはたくさんあるし、彼女の気合注入でシャキッとさせられ、目を開かされたことは数えきれないほどあった。
彼女が伝えてくれている硬派(で、実は物凄く正統派のド根性系)なメッセージの中身が純粋に好きなのだ。
自分を甘やかす人が多いスピリチュアル系/ニューエイジ業界において、そのようなメッセージを嫌われようが、低評価をつけられようが、少しもブレることなく世に送り続けてくれている彼女の姿勢は尊敬している。大いに感謝している。
「近くに行く気はないけど、大切な師匠。」の一人。
キャロライン・メイスとは私にとってそういう位置付けの人だ。
ラス・ハドソンさんみたいに「もっとお話ししたい!」というタイプの親しみやすい師匠とタイプは全然違うけど、それでもやはり「師匠」は「師匠」だ。そう勝手に呼ばせてもらっている。


そんなキャロライン・メイスの大親友であり、仕事上のパートナーでもあるアンドリュー・ハーヴィーが、シーモアさんと長年の友人関係にあって、
しかも例のトニー・ズィートさんの夕食会に招かれ、その晩初めてシーモアさん同様、イーサン・ホークに出会った。
で、あの映画が生まれた。
驚いたことに、トニー・ズィートさんと奥様のダイアンさんは、ラス・ハドソン先生にとっての大切な恩人的存在でもあった、と...。


いやぁ。
人と人とが織りなす縁って、面白いなあ。


自分にとっての尊敬する人々、大好きな人々が、自分の知らないところで縁を結び、親しくなり、一緒に力を合わせて美しい仕事を完成させ、人類の歴史の中にまた一つ宝物を残していった。
その様子をこうして目の当たりにすると、まだまだこの世界は捨てたもんじゃないぞ、魔法って本当にあるんだぞ、「つまらない」なんて簡単に言っちゃいけないぞ、と思える。
明るく、希望に満ちた気持ちにさせられる。
励まされる。


きっと、神様(か、私たちには見えない、何らかの偉大なる力。)は、われわれ人間には見えないところで、今、この瞬間にも無数の壮大なプロジェクトを同時進行で進められ、着々と実行へと移していらっしゃる最中なのかもしれないなあ。
そう思わざるを得なくなってきた。


必死に悩み、もがき苦しみ、右往左往するわれわれ人間どもの動き方の癖や長所・短所もひっくるめた何もかもを把握された上で、神様はわれわれひとりひとりにふさわしい役を割り振ってくださっている。
映画やお芝居と違い、文字にされた脚本が事前に与えられることは一切無い。それだけに、先の展開が見えず、演じるわれわれが不安になることも多い。
多い、どころか、実際は「どうしたらいい?」「次は一体どうなる?」ってオロオロすることばかりだけど. . . 。


それでもわれわれは前に進むしかない。
与えられた役目を果たすしかない。
【プロジェクトby 神様】に何らかの形で貢献したいのであれば、どんなに小さかろうと、この世に自分が生きたという確かな足跡を残したければ、とにかく何かを「やる」しかない。
それが何であれ、まずは目の前にある作業をひとつひとつこなしていくしかない。
作業にあたっては、最善を尽くし、できるだけ質の良いものを生み出すよう努力する。
そうした仕事/努力から逃げずに、こつこつと続けていくことではじめて【自分を好きになる self-love】ことができるんじゃないかなあ。シーモアさんによると、それこそが創造的活動を続ける上で一番必要とされるものだ、という。

(シーモアさん、エニアグラムで言うと非常に健全なタイプ9でしょうね。
人格的に成熟した9の人ならではの、癒しのマイナスイオン放出中、です!
ちなみに、アンドリュー・ハーヴィーは非常にわかりやすいタイプ4<笑>でしょう。
タイプ5のウィングだろうな。
もう、あのクッソ熱い、抑揚の激しい一人芝居的な喋り方からして、
他のタイプは絶対あり得なーーーーい!!!って感じ。)

「創造的活動をする上で一番大事なものは何だと思う?
【自分を好きになること(self-love)】だよ。」って。
自分を好きになれないと、外からあれこれ言われた時にもあっという間にへこんでしまい、何も続けられなくなってしまうから、って...。


繰り返して何度も見たい、何ともありがたい動画だ。
人間という生き物へ向ける、シーモアさんの眼差しはどこまでもあたたかい。
そして真実をちゃんと見抜いていらっしゃる。
ほんと、ユング心理学でいうところの「老賢人(老賢者・Old Wise Man)」の元型をまさに体現していらっしゃるようなお方って感じがする。


...でも、やっぱり「"わたしの"地蔵菩薩さま」っていう表現が一番しっくり来るな。
笑顔のシーモアさんは。


心で弾くピアノ―音楽による自己発見
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(来週届くのだ!早く読みたい!!! 
上のアンドリュー・ハーヴィーとの対談本はKindle版で買ったけど、少しだけ後悔。
パラパラっとめくっては目が留まったところを【本日のおみくじ】風に読む、という楽しみ方をしたいのであれば、やっぱり紙の本がいいですね。 )


2016/08/30

ドン・リソさんの夢〜「置かれた場所で咲きます」宣言

今朝のこと。


エニアグラム(Enneagram)という性格心理学の師匠であり、私の人生に多大なる影響を与えてくれた恩人的存在である、ドン・リソ(Don Riso/ Don Richard Risoとも表記)さんの夢を見た。





夢に出てきた、というのとはちょっと違うんだけれども。


「うわっ、リソさんの本(日本語版)が、こんな辺鄙な田舎のリゾート地に置いてあるなんて! ひゅーひゅー! 
どうしようかな〜。 実家に既に一冊あるんだけど。ええい、ここで出会ったのも何かの縁だ。買っちゃえ買っちゃえ〜〜〜!」

と、大興奮した夢を見た、というのがホントのところ。


その田舎(多分、東伊豆の国道135号線沿いという設定。伊豆高原あたりかな。)の、カフェが併設されたログハウス風書店で見つけ、手にとった一冊。
絶版になって久しいこちらの本とそっくりな、新刊本だった。
目が覚めた後も、緑色の帯が付いた姿で棚に並んでいたその本の映像がはっきりと記憶に残っていた。


性格のタイプ―自己発見のためのエニアグラム
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学生時代に出会い、バイブルのように何度も読み返した、忘れられない本である。


あ。


待てよ。
今日って、8月30日...。



リソさんの命日だったのだ。



その日付が持つ意味の深さに打たれ、しばしの間動けなかった。
突然の訃報をFacebook上で目にして茫然自失となった、あの日。
早4年が経過したなんて。


ドン・リソさんについては、楽天ブログの方でも既に書いたことがあるので、今は繰り返さない。

ありがとう、ドン・リソさん。あなたのような【師】に会えて幸せでした。
http://plaza.rakuten.co.jp/backtotheessence/diary/201209100000/


直接登場しておしゃべりしたり、行動する姿を見せたりすることなく、そっとご著書の存在だけを私に見せるという、控えめな挨拶にとどめてくれたところが実にリソさんらしいな、と思った。
奥ゆかしい、という日本的な情緒を正しく理解できる感受性を持つ、稀有なアメリカ人であった。(実際、大の親日家であったんだけど。)



少しずつ前へ動けよ、エニアグラムから学んだことを活かせるようにがんばれよ...。
背中をポン、と優しく押してもらったような気がした。



私が知るリソさんは、繊細なユーモアと、限りなく深い慈悲の心とを兼ね備えた、素晴らしい師匠であった。
若い頃はイエズス会に所属されたリソさん。
途中で聖職者になることを断念し、俗世へと戻りエニアグラム研究の道へと入られたが、思わず"Father Riso"(リソ神父様)と呼びかけたくなってしまような、そして、ついでに懺悔の一つや二つもしてしまいたくなるような、清濁併せ呑むようなスケールの大きさを感じさせる人、であった。



アメリカ南部はルイジアナ州、ジャズの街として知られるニューオーリーンズのご出身。
「これがSouthern breakfastさ。南部では、週末の正式な朝食によくフライドチキンが出るんだよ」と、ジョージア州アトランタ郊外で行われた泊まりがけの研修講座の朝食の席で、嬉しそうに教えてくださったのをよく覚えている。
無類のスイーツ好きとして知られ、日本滞在中には行く先々の駅の売店やコンビニに立ち寄り、チョコ菓子やクッキー類を大量に買い込んではすごい勢いで食べていた、と来日中のリソさんに同行した人がびっくり仰天していたっけ。


こんな人間くさいリソさんの姿、リソさん亡き後にエニアグラムの本に出会った新しい読者にとっては、ちょっとした驚きかもしれない。


若い頃に文学・神学を学ばれた方だけあって、その文章は時として難解な、学識ある人にしか通じないような語彙をも含みながら、華麗さ、そして明晰さと力強さをも兼ね備えた、噛みごたえ十分なものであった。


ただ、そのあふれでる学識や教養が災いして、ひょっとすると「超・真面目で、カミソリの刃のような鋭い人間観察力でもって、周囲の人間たちをバッサバッサと斬りまくっている、ちょっと近づき難い人」といった誤った印象を得た人もいるのではないか。
私は少し心配になってしまう。



いやいや、リソさんは決してそんなお人じゃないのですよ。


本の奥付にある「著者近影」を見ると、紳士服専門店の広告に出てくるモデルさんみたいにバシッと決めまくった超・二枚目、という感じ。


(筆者所有の"Understanding the Enneagram"より。1990年代前半のお写真。)

アメリカ人受講生の中には、
「実は長いこと、Don RisoのDonは『ゴッドファーザー』に出てくるようなイタリア系マフィアの首領の名前を呼ぶ時に使う『ドン』だとずっと信じていた。(例:ドン・コルレオーネ)
まさか"Donald"というファーストネームの短縮形だったとは...」と、笑撃告白をする人もいたっけ。
(「リソ」がイタリア系の名前っていうのが災いしたのね...。
一度思い込んだら最後、なかなか修正するチャンスに出会えずにそのままご本人とタイメ〜ン、ってなってしまったわけね...。)




一見するとコワモテ、でも実は【人見知り】気質が表に出ただけ。
その、重くて硬い岩の扉の向こうへと入ることを許されたラッキーな者達にとって、ドン・リソという人は



【お茶目なロマンチスト】



という言葉がよく似合う、愉快で楽しい(でもそれだけじゃないんだけどさ)、とびっきりチャーミングなオジさま。
...であった。
(タイプ4の方でした。中嶋真澄さんによるこちらの「タイプ4診断」、リソ&ハドソンのエニアグラムをベースにしていますのでぜひお試しあれ!)


英語版で以下の本に取り組みたい、っていう人は、そこんとこ、どうか頭の片隅に置きながら本を読み進めていって欲しいな。






今、リソさん(と、共著者のラス・ハドソンさん)の著作のうち、日本語で唯一簡単に入手できるものといったら、こちら。

エニアグラム―あなたを知る9つのタイプ 基礎編 (海外シリーズ)
ドン・リチャード リソ ラス ハドソン
角川書店
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今年も夏休みを利用して日本に里帰りをしたのだが、いろいろな出会い・再会があった。
それぞれの人が、エニアグラム的「十字架」を背負いながら、それでもなお、力強くそれぞれに個性的な人生を生きている様子を目の当たりにすることができて、元気をいっぱいもらって帰ってきた。


前は「仕切り屋」としてやたらキツい口調でもって周囲に指図しまくっていた、タイプ1(推定)の彼女。
久々に会ったら表情が柔らかくなったし、他のメンバーの話を上手に脇から盛り上げるのも上手になったな。 きっと、いろいろな人との関わりを通じて学べるような、充実した日々を送れているんだろう。良かった...。

タイプ3っぽい彼。会話相手としては面白い。でも、話をちょっと【盛ってる】ような気がする。どこまでが作り話で、どこからが真実なのか、怪しい。決して悪い人ではないんだけど。
でも、誰もそんなこと指摘しないだろうから、多分このまま同じような言動を繰り返し、周りの人間が静かに引いていく、というパターンを幾度も経験するんだろうな
...。

数年前に会った時は大病からの回復期だったせいか、元気が無く、シニカルな物言いが目立っていたタイプ6の彼女。ところが、今回、若い時からの念願だった仕事をめでたくGETし、これまた念願の仔犬ちゃんを家族に迎えることができたためか、とっても幸せそう。人の顔色見ては周りに合わせて生きてきた彼女が、今、自分の心に正直に生きることでキラキラと輝いている。

十代の頃はタイプ4らしさ全開!で、歌に舞台に(周りからの失笑も無視し続けて)ひたすら突っ走っていた、彼。 「あの頃の自分がつくづく恥ずかしい...」なんて今更言い出したりするところ、かわいらしくて、微笑ましい。正直者っていいな。

タイプ2のこの方、「私は世界史を学校で勉強していないから、わからないの。ダメなの。」と(口先だけは)自分を低めてその場から逃げる、という例の口癖、またやってる。言えば言うほど、「能力の無い自分」というイメージを無意識に焼き付けているようなものだと思うんだけど。「ダメだ」と言い訳せずに、学び始めればいいのにねぇ。今からだって遅くはないのに。 

シスター渡辺和子の「置かれた場所で咲きなさい」という言葉。

置かれた場所で咲きなさい
渡辺 和子
幻冬舎
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私は「いい言葉だな〜」と常々好ましく思っていたのだが、「そんなこと、あんたに言われたくない!!!」って激しく反発せずにはいられない方々も実際にいるんだ。へぇぇ〜。同じメッセージでも、受け取る人の性格タイプによって反応もさまざまなんだね...。




(「自分のことは棚に上げて、よくもまぁ、いけしゃあしゃあと...」と、私の友人・知人評を心良く思わない読者の方もいるかもしれない。ま、そんなものである。他人の欠点には思いっきり気付くくせに、自分の欠点にはとびきり鈍感、というのが世の常だ。はいはい、わかってますよ〜。)



上で例を挙げたような、それぞれの人が背負っている


【エニアグラム的十字架】
(=性格タイプ特有の、つい出てしまう、癖。)」


に気付く度に、私はリソ&ハドソン著の”Personality Types”Kindle版の該当ページを帰りの電車の中で、そして寝床に入った後も睡眠時間を削ってでも熱心に読まずにはいられなかった。
あまりにも的を射たその記述に、深く感銘を受けたことも、一度や二度ではなかった。



で、思った。


【やっぱり、エニアグラムの知恵って、すごい。特に、リソさんとラス(・ハドソン)さんによる著書の数々は、不朽の名作と呼びたいほどの、大傑作。】
(一生学んでも、学びきれないほどの課題がぎっしり詰まってる...。)


も一つ。



【人間なんて、本来はムヅカシイし、情けないし、かっこ悪い生き物。 

でも、転んで、傷ついて、いろんな形に歪み、少しずつ曲がったり、またまっすぐになったりを繰り返していくことで、いびつだけれど味わい深い、世界にたった一つしか無い芸術作品となり得る可能性を持っているんだろうなぁ〜。】

(そっ!欠点も無く、挫折や失敗とは無縁の順風満帆人生、つるつる・ピカピカ✨な、見栄えだけバッチリな人生、もしくは、無難でひたすら安全志向に徹したがゆえの「はみ出しゼロ」な人生送って来た人なんて、ある程度の年齢に到達した我々から見れば、ぜ〜んぜん魅力無いんです。
はっきり言って、つまらない。話をしても面白くない。


キズ物、訳あり物件、B級アウトレット品。
呼び方はどうあれ、互いの良さを発見しあうという、実に通好みの人付き合いのあり方。大いに結構じゃありませんか。どんどんやりましょう!)


と。



奇しくも命日にあたる今日8月30日の朝、ほんのちょっと立ち寄っては挨拶してくれたリソさん。
きっと、誕生日を迎えたばかりの私に、こんなことを伝えておきたかったんじゃないかな。


「どうか、これからもエニアグラムで学んだこと、エニアグラムの知恵を広めていくという務めを忘れないでいてほしい。 
これから先、エニアグラムのために何か君ができることがあるというのであれば、きちんとその仕事をやり遂げてもらいたい...。」


そんな解釈でよろしいでしょうか?



あなたが存命中に教えてくださった、たくさんのこと。
私、きっと世のため人のために役立てていきます。
ごくごくささやかな形で、となるかもしれませんけど。
「どうやって?(How?)」の部分は、歩きながら、走りながら、何とか帳尻合わせて行くとしますね。思い悩んで立ち止まってしまうよりは、とりあえず前に進んだ方がいい、と思いますので。
置かれた場所で自分なりの小さな花、咲かせられるよう精一杯やります。



私たち教え子の行く末、これからも見守っていてくださいね。



「しばらくの間は、居心地の悪さを覚悟せねばならない。

もし

我々を縛り付けるものが何であれ、

そこから解き放たれたい、と切に願うのであれば。」

ドン・リソ





2016/08/24

読書感想「ソース Source」〜「ワクワク」only? ん〜、スパイス不足で、星3つ。(★★★☆☆)

Kindle Unlimitedお試し体験中につき、カスタマーレビューで高評価の多かったこちらの一冊を流し読みしてみる。


ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすことにある。
マイク・マクマナス
ヴォイス (1999-10-01)
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感想。


明るく、夢と希望を胸に、上向いて歩こうという姿勢、
これは、誰であっても、いついかなる時でも、たいせつにしたいもの。





(遅ればせながらではありますが、ラジオというメディアを深く愛し、ラジオの将来を最後まで案じていて下さった永六輔さん。素晴らしい歌の数々をありがとうございました。どうぞ安らかにお休みください...。)

同様に、「ワクワクする」ようなネタをできるだけ多く自分の中&周りにストックしとく、ってことも、心とからだの健康づくりのためにはやはりたいせつにしていきたいもの。


ケガや病気の時に役立つ絆創膏や簡単な塗り薬みたいなもの、と考えていい。
使わないよりは使った方がその後の被害が拡大しないで済む。


この、「ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。」という本。
好き嫌いははっきりと分かれるだろう。
人の顔色ばっかり見てはやりたいこと諦めているような、何でも杓子定規に上から言われたことに従うような、クソ真面目な日本人体質の人には、なかなか受け入れられない内容かもしれない。
でも、そういう人にこそ、凝り固まった人生観に亀裂を入れてくれるような、いい刺激となるんじゃないかな。



私の場合、「目標はあえて立てない、目指す方向だけをきめておく。」という著者の提言はまさに「今、聞いといて良かったアドバイス」であった。
目標を高く掲げすぎるあまり、情けない現状を見ては勝手に落ち込み、せっかく45%ぐらいにまで高まっていたやる気レベルを一気に0%にまで急落させるという、困った癖のある自分にとって、これは実にありがたいヒントだ。
目標を達成し損なった時に味わう敗北感や、「まだ...できてない」という罪悪感を最小限に抑えることで、心を前向きで伸びやかな状態に保っておける、というわけ。
で、小さな一歩、また次の一歩...といった具合に、少しずつ前へ、上へ、と進む...と。


©123rf.com(Rahmat Nugroho



でもさ...


認知症で実子の名前も忘れてしまったような老親と向き合いながらの、エンドレスな介護生活。


健康そのものだった自分を襲った、不治の病との闘い。


生きているのもいやになる程の、むごい裏切りや、失恋体験。


親に捨てられ、凄惨な幼少期を送ったがゆえの極度の人間不信。


幸せな家庭に憧れて結婚したのに、毎日が配偶者からの暴力の連続。


...そういった苦しみ中の苦しみ、抜け出したいけどどうにも抜け出せないトンネルの中に囚われているような人がこの「ソース」を読んだとしても、あまり慰められるところは無いな、って思った。
ところどころでいいこと言ってはいるんだけどね。


軽い、のである。


この著者の考える、【世界】【人生】が。
あまりにも軽すぎる。


人生の【陰】【闇】【不幸】への理解や、そうした負の要素を抱えざるを得ない人々に今ひとつ共感できないでいる。
読み進めるうちに、そんな著者と自分の間に少しずつ距離感を感じてしまい、飛ばし読みしていったら、あ〜らびっくり、最後のページに「更に学びを深めたい人たちのために、別料金で『セルフ・スタディ・キット』が!」というお知らせが...。
それに、ワークショップで講師養成もやってるんですって?
へぇ〜。


(ハハハ!日本に上陸したと同時に、いわゆる「資格商法」って奴に化けちゃったのねー。
本国アメリカではもはや絶版・品切れ扱いの超マイナーな本なのに。Amazon.comを検索しても、日本語Kindle版しか浮かび上がって来ない、というこの怪現象。読者のみなさんだったらどう説明します?)


普及版ソース・セルフ・スタディ・キット ([バラエティ])
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ソース・セルフ・スタディ・キット (CDブック)
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作者のマイク・マクマナス氏はきっと実生活でも明るく、前向きで、素敵なおじさまだった(1999年没)のだろう。
それについてはいささかも疑うつもりはない。
若い頃からいろいろな社会慈善活動に関わり、「ソース」執筆前の一時期にはワシントン州上院議員も務めていたそうだ。
世のため人のために最後まで力を惜しまなかった彼の生き方には、素直に敬意を表したい。


ただ、この方、ご自身の私生活ではそれほど泥臭い苦労話とは縁が無かったのでは、って気がしてならない。(本当のところは知らないけどね。)
青年期特有のポジティブメンタリティと高い理想を持ち続けたまま、人生のフィニッシュラインまで無事辿り着けてしまった人、なんじゃないかな。
文章の随所からにじむ「おめでたき人」という印象、それほどにまで強かった。


爽やかで、ハッピーエンドで終わるエピソードに彩られている、この「ソース」。
読後感は決して悪くない。
あまりひねくれた読み方さえしなければ、だけど...。


悪くない、とはいうものの、本から離れ、一息つき、普段の自分へ戻ってみると、

「...さて、実際に役立つ知識は一体何割ぐらいあっただろう?」

と、冷ややかで、意地悪なもう一人のダークな自分がすかさずツッコミ入れてくる。
う〜ん。
何割かなぁ。せいぜい2〜3割、がいいとこ、じゃない?
既に実践していることもたくさん書かれていたし、新しく学んだことはさほど多くはなかった。
前述した「目標はあえて立てない」の部分ぐらい。
(私なら、「バカでかすぎる目標は、あえて立てない。」程度に見出しを修整しておくんだけどな。)


(うんうん、それでいいのだ、それで。
意地悪読者、冷ややか読者の視点をキープするのは、大いに結構。書き手や売り手の策略に簡単に乗らないためにも。
 

 何でもかんでも著者の言うこと鵜呑みにしちゃいけません。活字になっているからって、出版流通に乗って商品化されているからといって、別に書いたその人が特別「エラい」わけじゃないんです。 かつての自分はまさにそうした「まんまとカモになってしまう」タイプの、出版社にとっては実にありがたいタイプの読者でした。

市場に出回っている本も、個人のブログも、書いたら書きっぱなし、というのが基本、でしょう?出したら出しっぱなし。売ったら売りっぱなし。儲かりゃそれでいい、吐き出したいこと吐き出せたら、それでいい、って書き手の方が数の上ではずっと多いと思うのです。  

かく言う自分は後者のタイプ。「王様の耳はロバの耳...」と、井戸の底に向かって囁くしかできなかった床屋さんと同じで、現実世界で付き合いのある人相手には全然通じないような、、または口にしたら白い目で見られても仕方無いような、ニッチでけったいであやすぃ~話題について、このページ上でさんざん吐き出してはスッキリしているだけ。  

そもそも、アクセス数UPとか、アフィリエイとで小遣い稼ぎとか、そういう目的でブログやるのなら、こんな誰も知らないような本や外国人著者やピアニストの話ばかりだらだらと書きませんってば(笑)。 

大半の著者にとっては、わざわざ時間かけて本を読んでくれた人の人生がどうなろうと、ぶっちゃけどうでもよいのです。 本を読んだ人がその後天に上ろうが地獄へ落ちようが、そんなの知ったこっちゃない。ごく稀に、儲けなんて一切度外視して、読者の幸せだけを祈ってくれるような、良心的で心のきれいな著者もいるにはいるのでしょうけど... ま、今時の出版業界では絶滅危惧種でしょうねぇ。

 以前からずっと書き続けていることですが、こうした自己啓発本の取り扱いって、本当に難しいです。 客観的なデータや調査結果の正確さが命!の学術書・研究書や、科学・技術分野の専門書などとは異なり、「著者=それなりの能力・知識を備えたエキスパート(専門家)」...とは限りませんから。  

誰でも新規参入できて、「こんにちは。この本を出しましたので、今日から『専門家』と名乗らせていただきます。」と自己申告できちゃうような、つまりは「何でもあり❤」で、 
い い か げ ん   
(= 業界内の自主規制も、第三者による規制も、一切無し。)
 な分野。
それが、いわゆる「自己啓発」「self-help」「スピリチュアル/精神世界系」と呼ばれるジャンルなのです。
ダイエットや、エステサロンや、民間療法と変わりません。出した者勝ち、名乗った者勝ち、です。

「著者」「作者」だから、と、書き手側をやたらと持ち上げたがるタイプの読者は、特に気をつけましょう。  
というのも、こうした方々って、どんなジャンルの本を読んでも「私は無知だから...」「相手は専門家だから...」と、つい、不必要にへりくだってしまい、自分の意見を「つまらないもの」として粗末に扱う傾向があると思うんですよ。 

何でもかんでもへりくだってしまおう、という癖、できれば若いうちに直しておいたほうがいいです。さもないと、一度しみついた奴隷根性はなかなか取れませんよ。外国に行った時や、押しの強い相手との交渉場面で一苦労することになります。 「すいません、すいません。」(英語だと"Sorry"の連発。)と卑屈になってばかりいて、かえって相手から不審がられる、というケースも実際にありますので。 ←経験者は語る...。)


マイク・マクマナスさんの「理想化肌で、幸せ者っぽく見える、多芸多才な人」というキャラクター、どうもエニアグラムのタイプ7っぽいな。
「ワクワク」至上主義ってあたりも、かな〜りタイプ7臭が濃厚です。
英語でいう"excited"(興奮した)状態を追いかけてやまない人達、ですからねぇ。



そのような彼の思想に共鳴できる、共鳴したい、一緒にワクワク追求したい、って方はどうぞご自由に。
「紙の本を取り寄せて所持しておきたい」とまでは思わないものの、"feel good book"のひとつとして、長距離フライトのお供のKindleに電子版を入れておけるのであれば、まぁ、持っていても悪くないかな、って感じました。



いい夢見て、それでワクワク感盛り上げていくだけならば、お金も、他人への迷惑へもかからない。それで気分が上向きになれるのなら、やらなきゃ損!というもの。
そこんところは、マイクさんの見解に賛成します。
ただ、それを魔法の杖/打ち出の小槌みたいに振りかざすだけで、暗闇から逃げずにしっかりと向き合う、というプロセスを詳述しないのって、生き方指南書としてはどうだろう...。
ちょっと物足りないんじゃないかな〜、と思います。


(ひょっとして、別売り「スタディ・キット」買えばちゃんと載っています...って?んなアホな!みんなそこまで暇も無ければ金も無い!!!)


そこを行くと、人間ならば誰もが持つ、【闇の部分=シャドウ shadow】問題から逃げも隠れもせず、果敢に取り組んでいたこの方にはもう少し長く生きていてもらいたかったなぁ...。


「嫌いな自分」を隠そうとしてはいけない
デビー フォード
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(デビー・フォードさん。1955ー2013。その早すぎる死、つくづく惜しまれます。 
しばらく前から下の本・"Why Good People..."のオーディオブック版を聞いているのですが、「これでもかっ、これでもかっ!」と、耳を塞ぎたくなってしまう程に醜い人間たちの生々しい姿...しかも、そこに自分の姿と重なる部分を発見してしまったりして、聞いていて結構しんどい...が、延々と紹介されていきます。超・超・ヘヴィーです。  
醜い自分と真っ向から向き合い、落ちるところまで落ち、それこそ全身血まみれになりながらのたうち回った後に力強く立ち上がり、人々に勇気と希望を与えるという役割を見事に果たした後にこの世を去っていったデビー・フォード。彼女にしか書けない、貴重な本を残していってくれました。)


まぁいいや。
いろいろな思想、いろいろな切り口、いろいろなビジネスのやり方があって構わないのだから。(←と、自分に言い聞かせてみたりする。)




目下の私の(いろいろあるうちの、一つの)夢は、南スペインのアルハンブラ宮殿に行って、この目にイスラム細密画+室内装飾の素晴らしさをしっかりと焼き付けてくること。
今から10年後ぐらいに実現させたい。(どうかその時南ヨーロッパ情勢が物騒でありませんように...。)
それまでに何とか仕事見つけて、お金貯めて、ちょっとはいい宿に泊まって、本場のフラメンコショー楽しんで、ついでに隣国・ポルトガルの首都・リスボン(P.A.様がお住まいの街...)も一緒に行けるぐらいの余裕ある旅ができればいいなあ。




↑大画面テレビでこのDVDを見ていると、「ひょっとしたら旅行よりもじっくりと観察できるかも...」と思えたりもして。(^_^;) い、いや、やはり現地に行かないとわからないこともあるはず。色とか匂い。空気の乾き具合。現地の人のスペイン語のアクセント。そして、何と言ってもその土地でしか味わえない、名物料理!



あ〜、とびっきりおいしいパエリアが食べたくなってきたー。
今日は動画でガマンだ!





実は私、数年来のパパさん料理ファン。
どの動画もおいしそうだし、実際にいくつかレシピも試しました。すべてハズレ無しの「旨し!!!」でしたよ。

2014/12/19

「あぁ、そうなのか!」の大フィーバー。〜 加藤諦三「妬まずにはいられない症候群(シンドローム)」

以前の楽天ブログでも加藤諦三さんの著作は幾度か取り上げたことがあります。


http://plaza.rakuten.co.jp/backtotheessence/diary/201310030000/

http://plaza.rakuten.co.jp/backtotheessence/diary/201309080001/


ささいなことで傷つかない人の人間関係 (だいわ文庫)
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どうも加藤さんと私、エニアグラムで言うところの性格タイプが非常に近い(=構成要素が似通っている。同じタイプか、もしくはお隣タイプ?)ようです。
高圧的な親との葛藤に長年悩まされた上、「人に受け入れてもらいたい」という根深い衝動に振り回されていた、と、繰り返しご著書の中で書いていらっしゃる加藤さん。




(以前の記事でも取り上げたインタビュー音声ですが、何度聞いても(・∀・)イイ!!です。
大竹まことさん、室井佑月さんの等身大・本音発言にも慰められます。)



元々の成分が似ている(感情タイプの3-4辺りでしょう。)上、実の親との折り合いが悪いところも同じとあって、加藤さんが本の中で取り上げるご自身の失敗談は、とても他人事とは思えないんですよね。
「うん、うん。わかる、わかる。ああいう転び方は痛いよね。悔いが残るよね。」と頷きながら、つい、身を乗り出して作者と対話している気分になってしまう...。



一節読んでは、「そうだ、あの時のあの一件...」と、自分の過去と照らし合わせ、改めて振り返らずにはいられない。
だから、右から左へとサラ〜ッと読み流しするなんて、とてもできません。
小さな文庫本であっても、自己流・内観セラピーのセッション一回分に相当するような、重い読後感を残してくれます。


私の場合、自分の闇部分と向かい合う覚悟ができた時、真正面から闘いを挑みたくなった時にこそ、手が伸びますね。加藤諦三さんの本に。
毎日読むにはちょっとヘヴィー過ぎるかもしれません。
心にスタミナがあって、へこたれないだけの自信がある日に読まないと。


決して取っ付きやすくはないです。
人によって合う・合わないはハッキリと分かれるでしょう。
親との関係が良好で、幸福な子供時代を過ごした人には、いまひとつ理解し難い著者かもしれません。
もし「合わない」と感じられたら、無理して読まなくて良い、と思います。


このところ、キャロライン(キャロリン)・メイス Caroline Myssという直観医療能力者(Medical Intuitive:要するに、人の身体の病巣部や問題部分が「見えちゃう」「わかっちゃう」という特技の持ち主。)の著作が面白くて、本・オーディオブックを片っ端から取り寄せて読み(聴き)続けています。詳しい紹介はこちらの過去記事をどうぞ。

「生きざまは身体にあらわれる」(Your biography is your biology.)
http://backtotheessencenow.blogspot.com/2014/10/your-biography-is-your-biology.html

7つのチャクラ (サンマーク文庫)
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チャクラで生きる -魂の新たなレベルへの第一歩- (サンマーク文庫)
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彼女が著名な神経外科医・ノーム(ノーマン)・シーリー医師と共に出したCD12枚組のトレーニングコース

The Science of Medical Intuition: Self-Diagnosis and Healing With Your Body's Energy Systems
Caroline Myss Norm, M.D. Shealy C. Norman Shealy
Sounds True (2004-01-26)
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の中で、特に強く印象に残った部分がありましてね。
CD1枚目、一番最後の話です。


これからあなたが身につけようとしている
直観能力というのは、
人間ならば誰にでも備わっているもの。
特別なものではありません。

もし、あなたの能力が開花し、
『おぉっ、これ、すごい!
使える!』という段階に到達したとしても、これだけは守って欲しいのです。



絶対に、この能力について

自分からは口を開かないこと。
しっかりと口をつぐんでおくように。


「私ね、こんなすごい能力が出てきたのよ〜!
『見える』ようになったのよ〜!」
なんて聞かされて、
「あらそう、それは何よりね。おめでとう!」
なんて言ってくれる人、いるわけないでしょう?


「私、ちょっとト・ク・ベ・ツ〜♪な力を
手に入れちゃったのよ〜!」
と言うあなたに対し、
「まぁ、それは良かった。もっともっと私よりも
ト・ク・ベ・ツ〜♪な存在になってちょうだいね!」
なんて、一体誰が言うんですか。
そんな反応、他人に期待する方がおかしいでしょう。


また、前回の記事で紹介した「ヒーラーのためのエッセンシャルガイド」(CD・英語)では、こんな言い方もしていました。

Caroline Myss' Essential Guide for Healers
Caroline Myss
Sounds True



いいですか。
これは神と、あなただけの秘密です。
自分から軽々しく喋ったりしないこと。
ひたすら沈黙の行に徹するのです。

透明人間になる(become invisible)ことです。

要するにこれ、キャロライン(キャロリン)・メイス流の、


【他人の嫉妬心から
自分の一番大事な宝を守りなさい】


というアドバイスだったんですね。
それに気付かせてくれたのが、こちらの加藤諦三さんの文庫本でした。

妬(ねた)まずにはいられない症候群(シンドローム) (PHP文庫)
加藤 諦三
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こちら↓、お手頃価格のKindle/電子書籍版。


妬(ねた)まずにはいられない症候群(シンドローム)
PHP研究所 (2013-03-01)
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嫉妬。
妬み。


つい最近まで、この手の醜い感情に関しては、自分は【発信者サイド】専門の人間、と、信じ込んでいました。
元同級生の誰誰が仕事で活躍している。
○○ちゃんが国立大学での専任講師の仕事が決まった。
☆子が念願の初・翻訳本を出した。
そういうニュースを聞くと、「やったね!良かったね!」と、晴れやかな気持ちになりはする一方で、何も胸張って誇れるものが無い(と、ハナっから決めつけている。)我が身の不甲斐なさが身にしみて、しばし、へこむものです。



この、何とも言えない、夕立でずぶ濡れになってしまった掛け布団のようなイヤ〜な気持ち。
それが、私なりの【嫉妬】【妬み】の表れ方だったんですね。
「ええ、私、あの人のことが羨ましくてたまらないんです。」
この一言をはっきり言語化するのが嫌だったから、「濡れ布団」などという、生理的に不快な“感じ”の姿を借りて意識に上らせるしかなかったのでしょう。



でも、数年前、あまりにもウジウジしてばかりで後ろ向きなおのれの姿にハッと気付きました。
「これじゃいかん!」と、反省。
「あ、濡れ布団がこっちに向かってくる...」と、怪しい雲行きをキャッチしたら、行動パターンを変える。それを習慣付けてみることにしたんですよ。
思い切って新しいことを学び始めてみたり、習い事の教室を変えてみたり...、といった具合に。
おかげで、嫉妬心の御し方はこの数年でかなり上達したように思います。



ところが。



最近、うすうす分かってきました。
「毎日、何とか平穏無事で過ごせているひとならば、どんな人でも他人からの【嫉妬&妬み】の標的になってしまう可能性が、ある。」
余程不幸のどん底に落ち込んでいない限り、他人からの【嫉妬&妬み】から完全に逃れるのは至難の業である...。
ということが。
妬む側の人にとっては、自分以外から発せられる「まぁまぁ。」「ぼちぼち。」といったニュートラルな一言ですら、面白くないのですからね。



そうです。
今、これをお読みのあなたも。
そして、こんな(メタボ&無職中年おばさんの)私でさえも。
ふと漏らした一言がきっかけで、他人からの【嫉妬&妬み】を向けられる可能性は、大いにあるんですよ。
ごくフツーに、自分らしく、自然体で振る舞っていたとしても。


...いや、もしかしたら、その
「ごくフツーに、自分らしく、自然体で」の辺りが、まさに【嫉妬&妬み】を磁石のように引き寄せる、のかもしれません。



だって、その手の人達の辞書には、どこ探したって無いんですもん。
「自分らしく、自然体で」という表現は。
遠い昔にどこかに置き忘れてきてしまったらしいです。
親や先生から「そんなもの捨てなさい、邪魔だから」と言われ、洗脳されたのでしょう。



さあ、「妬まずにはいられない」人達に対しては、一体どうやって身を守ればいいのでしょうか。
今のところ、キャロライン(キャロリン)・メイスが上で語っているように、「透明人間になる(become invisible)」ことに徹底し、その人達のレーダーに引っ掛からないようにすること程度しか思いつかないですねぇ。
うぅむ、困ったもんだ。



加藤諦三さんの本、気に入ったところに付箋紙を付けながら読んでいったのですが、途中でやめちゃいました。
あまりにも付箋貼るところが多過ぎて、一束全部使っちゃいそうな勢いだったからです。



以下、何箇所か引用しますね。
「ピン!」と心の奥で何かがクリックした方、ぜひぜひ一度本書を手に取ってみて下さい。
「そうだったのか!」と、目から鱗が落ちるようなスッキリ感が味わえること請け合いですから。



「嫉妬深い人というのは強迫的に名誉や力を求めつつ、
あるいは地道な努力をしないで名誉を求めたいと思いつつ、
現実には縁の下の力持ちの役割を担わざるを得ない立場に立っている人
であると私は思う。
『強迫的に名誉や力を求めている』人が
日の当たらない場所にいる時に、日の当たる場所にいる人を
妬むのである。」

(PHP文庫、p.73)

地道な努力。
どんなに小さくても、努力は裏切らない。
必ずしも、目に見える実は結ばないかもしれません。
でも、私たちの心の中には確実に【自信】という砦(とりで)が努力の量に比例して築かれていきます。
その法則に気付けない、ある意味気の毒な人が、この「妬まずにはいられない症候群」の人々。
「楽して、他人を手足のように使って、最後に甘い汁だけ吸いたい」っていう安易な幼児性思考から抜け出す術を知らないかのようです。



「妬み深い人は過去に生きている。
過去に生きるということは、
他人を判断するときにその人の過去で判断するということである。
他人を過去で評価する。
妬み深い人自身が現在と未来に生きていないから、
他人を評価する時にも過去で評価する。
そして他人の過去の欠点に関心を持つ。

(...)

他人を妬んでいる人は生気がない。
それは未来を見て意欲的になっていないからである。」

(同、p.104)


旦那さんの経歴がどーだ。
実家の親が開業医で、その土地の名士的存在だからどーだ。
自分は四大卒じゃないからどーだ。
子供三人男の子ばかりで女の子に恵まれなかったからどーだ。
口を開けばこの手の話ばかり、という人種は、まさにこの「過去に生きる人」。
自分自身に生気が無いから、エモーショナル・ヴァンパイア(心の吸血鬼)化して、他人からエネルギー吸い取ってチュ~~~~~ッと一杯やるしかできないのですね。



「妬んでいる人は『やる気』を失っている。
『よーし、やるぞー』と燃えている時には自分の目標に向かって
全身が緊張している。


(©123rf.com 「よーし、やるぞー」の図。)

そんな時に人は他人を妬んだりしない。


他人がどうしているかということよりも、
『自分がすること』に集中している。
自分は『これがしたい』ということがはっきりしている。
自分にも他人にも正直である。
何よりも自分のしていることに誇りを持っている。

(...)

妬む人は自分にも、他人にも正直ではない。」

(同、pp162-163)


もはや説明は要りませんね。
他人に対しても、自分に対しても、ウソやごまかしばかりを繰り返すような人と無理して付き合う必要なんて、ありません。
身内とか職場といった、どうしても切れないしがらみが無いのであれば、勇気出して切っちゃいましょうよ。
そんな嘘くさい人間関係、無くたって立派に生きていけます。
むしろ、無い方が毎日の幸せ感は長持ちするでしょう。
断って、捨てて、とっとと離れちゃいましょう。



今回、こちらの「妬まずにはいられない症候群(シンドローム)」を読了しての、一番の収穫。
それは、



どんなタイプの人から遠ざかった方が良いのか、



そしてそれとは逆に、



どんなタイプの人と積極的に交流し、
大切に縁を育んでいかなきゃいけないのか。


この識別に自信が持てるようになったこと、だと思います。、
すっごくパワフルな人生指南の教科書として役立ってくれそうです。



妬まずにはいられない他人も確かに困り者。
でも、そうした人々を呼び込んでしまう自分の弱さも克服したい、という方には、「副読本」としてこちらもオススメ。

いじめに負けない心理学(愛蔵版)
加藤諦三
PHP研究所
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読んでいて「アイタタタ...」と、耳の痛い話ばかりですがね。


「自分は一人で生きていこう」
「もう嫌われてもよい」
と心に誓うことである。
本当にそのように決心すれば、
もうずるい人はあなたに近寄らない。

(p.118)






加藤先生、本当にありがとう。