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2016/07/15

ラジオ大好き!① 〜懐かしのFEN(Far East Network)〜

1980年代。
この十年間を神奈川県民として暮らせたのは、ほんとうに幸運だった。
今でも時々そう思う。



私は、「体育」「スポーツ」といった類の活動が好きではない。
中学校に入っても、週末を全部犠牲にしなければならず、体力的にもしんどいような部活動はごめんだ、と思っていた。
かと言って、文化部にもこれといって興味をそそられるものは無かった。
そんな怠け者で出不精な13歳だから、唯一の楽しみと言えば、毎日、学校から帰って、刑事ドラマの再放送を見ることぐらい。
今、スマホやゲームにどっぷり浸かっている子供や甥っ子たちに対し、あまり偉そうなことを言えないのは、恐らく、ダラダラ中学生だった当時の自分に、今もなお後ろめたさを感じているから、なのかもしれない。



あの頃の私にとって、「テレビは世界の中心」だった。
いや、むしろ私の方が「テレビの周囲をぐるぐる回って」いた、というのが正しい。
学校が終わると、おしゃべりしながらちんたらちんたら歩いて帰りたい同級生につかまっては大変だ、とばかりに、終礼と同時に一人ダッシュで教室を飛び出し、家路を急いだ。
運が良ければ、当時大ファンだった寺尾聰さんが出演していた「大都会PART III」(再)の結末部分にギリギリで間に合うかもしれないから。


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(ちなみに、この頃、我が家にはまだVHSビデオデッキは無かったです。もしあれば、お目当ての番組がばっちりタイマー録画されていたはずなので、ダッシュして帰る必要も無かったのですけどね~。 当時、ビデオデッキはまだまだ高嶺の花でした。 それほどリッチではなかった我が家では、ここから更に2年経ってからようやく手に入れることとなります...。)



「大都会PART III」が終わると、お次は4時からは「太陽にほえろ!」の再放送だった。
粗野な言葉の応酬と、銃撃戦や殴り合いといった暴力シーンをフルに堪能できる、男臭い昭和の刑事ドラマ・豪華2本立てを見終えてすっきりしたところで、今度はテレビ東京(当時は「東京12チャンネル」)へと移動。
弟でも楽しめるような懐かしアニメの再放送を、延々と見続けるうちに、待望の晩ごはんとなる。
で、食事を終えるやいなや、またもやテレビの前へと舞い戻る。
まったく、今から考えると実にしょ〜もない、ぐうたら極まりない日々であった。成績が急降下して行ったのも、至極当然であろう。



テレビ廃人と化しつつあった中学最初の1年間は、このように締まりのない状態で、無駄に過ぎていった。
ところが、ありがたいことに、堕落した日々の連続に終止符が打たれる日が遂に訪れる。
時は1982年の2月初め。
アメリカやイギリスのロック&ポップミュージック、いわゆる「洋楽」の素晴らしさに、ある日突然目覚めてしまったのだ。



好きになれば、少しでも情報を得たい、できるだけ多くの音楽を聴いて詳しくなりたい、と思うのは当たり前。
ラッキーなことに、冒頭でも書いた通リ、私は神奈川県・県央地区の某市に住んでいた。
皆さんもご存知だろうが、神奈川県内には厚木基地(不思議なことに、地理上の場所は厚木市とは少し離れているのだが)・横須賀基地を初めとして、数多くの米軍施設がある。
そうした基地施設に配属となって来日したアメリカ人の軍人さんや、その家族が数多く住んでいることもあり、神奈川では県の全域でFEN(Far East Network)という、24時間ノンストップの100%英語放送を受信することができた。




(毎夏恒例の、座間キャンプを地元の人に開放して行われる盆踊り大会。
高校の同級生で、卒業して最初の夏休みにこのお祭りに行き、アメリカ人の男性と運命的な出会いを果たし、20歳そこそこで国際結婚、既にお孫さんまでいる...という人を知っています。なんてまぁ、濃ゆい人生!)



ちなみに、FENというラジオ放送局はもうこの世には存在しない。
1997年に改称されて、現在はAFN(American Forces Network)と呼ばれているらしい。



周波数はAM810khz、と、NHK第二とTBSラジオのちょうど真ん中辺りに位置していた、FEN。
このラジオ局を聞き始めたのは、インターネットなるものが日本に伝わるよりもはるか前、1980年代前半の頃であった。
「金は無いけど暇はある(←帰宅部だしね...)」、しかも英語と洋楽は同級生の誰にも負けないほど好きだった中学生にとって、このFENの英語放送がどれほどありがたかったことか。


毎週土曜日、ラジオ日本で夜11時から放送されていた湯川れい子さんの解説付き「全米トップ40」も欠かさず聞いていたけれど、FENのAmerican Top 40 では、それよりも新しい、できたてほやほやのTop 40チャートを40位から1位に至るまで、全曲ノーカットで4時間にわたり放送してくれていた。



当時の放送を録音したものがYouTubeに上がっていたので、久々に聴いてみた。
いや~、結構鮮明に覚えているもんだ。
DJのケイシー宛にお便りを出し、遠くにいる誰かさんにプレゼントしたい一曲をリクエストするコーナー・"Long Distance Dedication"も、当時は「ん?長距離+献呈...って、何だ?」と、辞書を引きながら首をひねっていた。(何回か聞いているうちに、意図はつかめてきたけどね。)



(R.I.P.ケイシー・ケイサム。2014年にお亡くなりになったんですね。)



洋楽にはまってから日が浅く、少しでも多くのことを知りたい、学びたい、と、カッチカチに乾いたスポンジのように吸収力がMAXになっていた、当時の自分。
毎週土曜日午後1時から始まる"American Top 40"のひと時を、どれほど楽しみにしていたことだろう。
あれは、ひょっとすると生涯最高の英語教材だったかもしれない。(しかも、無料だし。)



一時期は、曲名とアーティスト名を40位から1位まで聞き取って、自分オリジナルの「トップ40ノート」を作りさえした。(高校に入ってからは、忙しくてそれもできなくなったけど。)
毎週ノートに記録すると決めたからには、正しくタイトルを聞き取り、正しい表記でもって書取らねばならない。
スペリングが分からない時は、辞書で必死に調べる。それでも怪しければ、雑誌「MUSIC LIFE」の一番新しい号に載っている「今月のビルボードTop100」を調べ、それと思しき曲のタイトルがランキング下位の方で登場していないかどうか、チェックしてみる。
それでもなお判明しない単語やスペリングがあれば、仕方無い。とりあえず放置だ。また来月のMUSIC LIFEが出たら、その中のビルボードTop100を見て、チョチョイと直しておけばいい。(←結構いい加減だった。)



後年知ったことだけど、この「トップ40ノート」作りって、外国語学習法の一つである「ディクテーション」(耳で聞いた文章を書き取る)という作業とかなり似ている。
あの頃は、何の効果も見返りも求めていなかった。ただ純粋に楽しいから、音楽に関係した情報を記録すること自体が嬉しいから、誰に言われなくっても続けていけたんだけどね。
今思うに、そうやって自発的に、楽しいから始める!面白いから続ける!といった類の学習が、長い目で見れば一番自分の血肉となって自分を助けてくれる...のではないだろうか。



もう一つ、FENにはAmerican Top 40と同じくらい思い出深い番組があった。
平日の2時からやっていた、メアリー・ターナーというちょっと低めの素敵な声をしたお姉さんDJの単独番組、「メアリー・ターナー・ショウ(Mary Turner Show)」だ。


http://afrtsarchive.blogspot.ca/2016/05/mary-turner-1983.htmlより拝借。)


通っていた公立中学校では、それなりに周囲と話を合わせることもできていたし、浮き過ぎない程度に明るく、人畜無害な一生徒として振る舞うことだって、なんとかできていた。
でも、それはあくまでも「仮面」を被った、嘘の自分。そんな演技ばかりしていて、毎日が楽しいわけがない。
そうした嘘くさい学校生活で大量に生じたストレスを解消しようとしてなのか、短縮授業の日や、夏休み冬休みといった長期休暇の時は、部屋にこもってFENの音楽番組をひたすら聴きまくった。
(で、少し気合い入れて勉強に取り組むようにもなった。)



特にこの「メアリー・ターナー・ショウ」は、ハードロック中心の選曲だったため、毎日欠かさず聴いていた。
聴かないと、身体の中にあるいろいろな負の感情やら、うまく行かない現実への不満やらが、処理できないまま溜まっていくような、そんな気がしていた。
同時に、雑誌「MUSIC LIFE」を隅々まで読みながら、少しずつ買い集めていたハードロック系のLPレコードばかりを聴きまくった。



「暗い...」
「変...」
そう思いたきゃ、思ってくれたって、一向に構わない。どうぞご自由に。
周囲に洋楽を聴く人なんて一人もいなかった当時の私にとって、本当の意味で「心の友」と呼べるのは、ラジオと本・雑誌と、そしてレコード。
ただ、それだけあれば、充分だ、と思っていた。
だって、後は全て「どうでも良い、くだらないこと」だったから。
必要としなかった。



「メアリー・ターナー・ショウ」で流れてくるのはJudas PriestMotorheadといった、重量感あふれるヘビメタ寄りのものから、JourneyForeignerJ. Geils Bandといった、「イマドキ(※80年代前半当時)のチャートヒット」に至るまで、まぁ、実にいろいろ。
全体的にハードロック色が濃厚であったことは、確かだ。
当時大好きで、全米No.1級の大ヒットを連発していた売れっ子のDaryl Hall & John Oates(ホール&オーツ)の曲も流れないかな〜、と楽しみにしていたのだが、待てど暮らせど、とうとう一度もそのようなことは起こらなかった。
彼らの場合、「ソフト・ロック」「AOR(アダルト・オリエンテッド・ロック=大人向けロック)」と区分されることが多かったから、ハードロック中心のこの番組のカラーにはそぐわないと判断されたようだ。



("Portable Radio"...ラジオ好きとしては、やはりこの曲でしょ!)



The WhoRushZZ Top38 Specialのように、海外ではビッグネームなのに、日本では全然人気の出なかったバンド(ヒント:上記4組とも、ルックスが若い女の子受けしない面々ばかり...。)も、番組中ではガンガン流れていたように記憶している。
番組は日本にあるFENのスタジオではなく、メアリーさんの地元・ロサンゼルスのラジオ局で制作していたそうだ。
アメリカのロック専門ラジオステーションでの流行を忠実に反映した末の選曲だったのだろう。



毎回、”Off The Record"というミュージシャンの肉声が流れるインタビューコーナーがあった。一回の放送分は5、6分。それを月曜から金曜まで流して、一組のアーティストをカバーする、という構成だったように思う。
雑誌で写真や記事は読んでいても、当時、ミュージシャン(特に、ハードロック・ヘビメタ系)の生の声を耳にする機会なんて、そう多くはなかった。
だから、毎週月曜日の放送では「おぉ〜〜〜!!! 今週はこんな大物が!!!」と、一人興奮していたものである。
American Top 40のケーシー・ケーサムと違って、しゃべりのプロがクリアーに発音してくれる英語ではないし、(中学生だった当時は知るよしもなかったが)方言や訛りなども相当あっただろうから、話の内容はほとんど理解できなかったけど。






フレディー・マーキュリー存命中の1986年に行われた、こちらのクイーン・インタビュー。珍しく、4人の発言部分がほぼ均等になっている。(寡黙なことで有名なジョン・ディーコンにもちゃんとしゃべらせている辺り、メアリー姐さん、さすがは凄腕インタビュアーですぞ!)



アメリカでは既にMTVが24時間放送を始めていたから、このようなインタビューやドキュメンタリーを目にする機会も年を追うごとにどんどん増えていった。
だが、日本の場合、洋楽を取り上げるテレビやラジオの番組数がそれほど多くはなかった。
こういうラジオでのインタビューも、当時のファンにとっては貴重な情報源であったに違いない。



誰かがYouTubeに動画ファイルをアップしてくれて、手元のスマホやタブレットで大好きなスターの動画をいつでもどこでも再生し放題、なんて夢物語。
一体誰がそんな未来を予測できただろうか。
少なくとも、あの頃の私には全く考えられなかったよ。



高校に入った頃から、人付き合いに伴うストレスが著しく減ったせいか、徐々にハードロック系音楽(と、プロレス)への熱は冷めていった。きっと、身体がもう必要としなくなったのだろう。
それに伴い、自然と「メアリー・ターナー・ショウ」からも遠ざかるようになっていった。
代わって好きになっていったのが、イギリスの、いわゆるニューウェイブというか、シンセサイザーを多用したエレクトロ・ポップelectropop/シンセポップ synthpopと呼ばれるタイプの音楽だった。
残念ながら、あくまでも「米軍放送」であるFENでは、全米チャートで上位に来るほどの大ヒット(例:Tears for Fears)でもない限り、この手の音楽がかかることはまず、期待できない。



1985年。
スクリッティ・ポリッティScritti Polittiというイギリス(ウェールズ)人のグリーン・ガートサイド、デヴィッド・ギャムソン、フレッド・マーという二人のアメリカ人を組み合わせたバンドの音楽に出会ったことで、FENと私は別の方向へと進み始める。とにかくグリーンに夢中だった私は、趣味・志向が完全に「イギリス寄り」へと変わってしまったのだ。






FENを聴く頻度もますます少なくなっていった。
部屋にいる時はいつ、いかなる時でも、彼らのLPレコード"Cupid & Psyhe '85"をかけるのが慣例となってしまったから、だ。


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また、ようやく手に入れたSONYのポータブルカセットプレイヤー(まだMP3プレイヤーじゃないですよ!それは20年先の話。)・Walkmanのおかげで、深夜だろうと外出時だろうと、好きなアルバムをダビングしたカセットを、周囲に気兼ねすることなく、思う存分聴けるようになったから、だ。
そうなってくると、「どうせ好きな音楽なんてかかりっこないさ」と、冷めた聴き方しかしないようなラジオ局・FENとは自然と疎遠になるしかない。
聴くのはもっぱら、イギリス系ポップミュージックを積極的にかけてくれる、ラジオ日本の夜の番組と、週末深夜のチャート番組のみ、ということになる。
(ラジオ日本の番組については、また別の機会に書くとしよう。)



80年代も後半にさしかかると、大学受験のための勉強もしなければならず、FENを聴くこともほとんど無くなってしまっていた。
(確か86年だったかな、スクリッティのシングル"Perfect Way"が全米ビルボードチャートで最高11位まで上がったのは。あの時だけはさすがに必死で聴きまくったけど。)
既にイギリスびいきへと完全に宗旨替えしており、アメリカ英語しか流れてこない(←当たり前だ!)FENにも魅力を感じなくなってしまっていた。



誰の人生にも三つの坂があるという。
上り坂、下り坂。
そして、「まさか」。
はて、あれほどまでに英国好きだった私が、今こうしてアメリカで暮らしているのは、一体なぜなのだろう...??? 
三つ目の坂・「まさか」がここで来るとは、ねぇ。



数年前、ふと懐かしくなって、「そういえば、あのFENのメアリー・ターナーさん、今どうしているんだろう?」と、ネット検索してみたことがある。



驚いた。



DJとなったからには、誰もが一度は夢見る冠番組を持っていたメアリーさん。それも大都市・ロサンゼルスエリアという激戦区で、長年キープしていたのだから、すごい。
しかも、米軍放送ネットワークを通じて、世界中の聴取者に名前が知れ渡っていた。
なのに、彼女は栄光に背を向け、90年代に入るとラジオ業界を離れてしまう。
何でも、一念発起して大学へと戻り、大学学部、そして大学院で専門的なトレーニングを重ねた末、心理学の博士号を取得したのだそうだ。
現在はドラッグ・アルコール嗜癖の治療を専門とするカウンセラーとして、活躍中。様々な施設や慈善団体とも連携しながら、独立してお仕事しているらしい。
(ソース:http://afrtsarchive.blogspot.ca/2016/07/mary-turner-1985.html#uds-search-results )



メアリーさんは、"Off The Record"という番組内の名物インタビューコーナーで、数え切れないほどの有名ロックミュージシャンに直接会って、話をしたに違いない。
そうしたお仕事を通じて、あまりにも多くの人々が薬物や酒の誘惑に負けてしまい、転落していく様子を目の当たりにしてしまったのだろう。
華やかなステージでの輝きの裏には、とてつもなく深く、黒々とした闇があることを、嫌というほど見せ付けられたのだろう。
ほんのちょっとのつまづきがきっかけとなって、命を落とし、二度と帰って来なかった人達だって数え切れないほどいるからなあ。
ロックミュージック、とは、そうした危険が常につきまとう、やくざな業界である。
仮につまづき、転落したとしても、どうにか生きて還って来れた人は、まだラッキーな方、と言えるだろう。



(病死や事故死も混じっていますが、でも、多いですよね。薬物・アルコール絡みの早すぎる死。かく言う私も、いつの間にかFreddie Mercuryの没年齢を追い越してしまいました。
2011年に亡くなった燃えるアイリッシュ魂・炎のギタリストGary Mooreも忘れないでね。)



名声と安定した収入とが約束されていたラジオの仕事を捨て、あえて困難な嗜癖治療・心理療法の世界へと身を投じ、一人でも多くの人を助けるという道を選んだメアリー・ターナーさん。
昔馴染みの人(声だけ、だけど...)が、このような立派な選択をし、活躍しているということを聞くと、なんだかこっちまでじわりじわりとうれしい気持ちになってくる。




いいなあ。その強さ、潔さ、カッコいい生き方。
見習いたい。



2016/03/14

こんなソフトクリームは嫌だ

ここのところですね、ピョー様...おっと失礼、ピョートル・アンデルシェフスキ(ポーランド+ハンガリー系のピアニスト。過去記事のこちらをまずご参照ください。
の動画をヘビーローテーションでYouTubeで見ているのですが、



(理由?あのですね、少しは察してくださいよ。暴走機関車なんですってば、暴走機関車。クレイジー・トレイン。オジー・オズボーン。←知らない方、すみません。)


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(すごい!!! 飛行機事故で若くして不慮の死を遂げたランディー・ローズですよ。 彼のギターはさすがと言うしかないですが、ルディ・サーゾのベースも抜群にカッコいいっ!バックに映った黒地に白水玉のフライングV、昔、よく雑誌広告で見たなあ。
...えっ!? ルディ・サーゾって、アニメタルUSAの一員として「マジンガー・メドレー」とか「ガッチャマン」とか演ってるの!? ひょえー。)




ひとつ困ったことがあります。
皆さんも、YouTubeで動画を見ようとすると、何遍かに一回は<広告>と称するビデオが勝手に上映されるのは、ご存知ですよね?
うちはアメリカなので、当然アメリカの広告がほとんどなのですが(たま〜〜〜〜に日本語のCMが流れてびっくりすることがある)、



最近、どうもそのCMの傾向がヘンなのです。




例えば、
トイレで大をした時に、一瞬でニオイを消しちゃう魔法のスプレー、「プープリ」のCM。
ちなみに、アメリカの口語でpooとは「ウ◯チ」(名詞)、もしくは「ウ◯チする」(動詞)。特に子供相手の会話でよく使われます。



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(た、高い!と一瞬ビビったのですが、よく読んだら12本セットのお値段ですってよ。ホッ。)





説明は不要でしょう。悩ましいウ◯チのニオイをテーマにした陽気なミュージカル、お楽しみください。
ヨガのクラスやセクスィーダンスの場面でお尻のニオイが気になって辛い、なんてこと、年にたかが数回あるか無いかだと思うんだけど。(絶対無い、とは言うつもりありませんが。)
...それでも強引にこじつけて、商品買わせる理由にしちゃうのね。。



"Skip Ad"のボタンをクリックしない限り、このビデオ、いい気になってまるまる3分流れ続けるんですよね。



あまりのバカバカしさに感服しつつ、1度だけ最後まで見てしまった時がありました。画面下部に歌詞字幕までご丁寧についているもんで、ついつい追っかけてしまい...。




すると!


次回から、なぜか毎回決まってこの手のCMが流れるように。
どうやらこちらの好みをYouTube側に学習されてしまった模様です。
で、しょっちゅうお目にかかるのが、下のCM動画。



タイトルは、「このユニコーンのおかげで、ウ◯チの仕方が変わりました〜スクワッティ・ポッティ」。



potty=小児語で「おトイレ」「おまる」、squat=「ヒンズースクワット」等の語でご存知の方も多いでしょうが、「しゃがむ」という、これまた動詞です。その二つの合成語を商品名にしたんですね。
まずは、ご覧になってください。
とにかく、見ていただければ全てわかります。言葉は要りません。




ユニコーンが謎のしゃがみ姿勢でいると、そのお尻の下にコーンカップが流れてきて...




お、おぉ!出てくる出てくる、虹色のとぐろ!
しかも、形が均一に整っているとは!




え"っ!? マジで食べるんかいな!? いいのか、王子!腹壊すよ!


それにしても胡散臭い顔してますね、この「王子」。高貴さのカケラすらも感じられない庶民顔(笑)。




ぎゃーっ!いたいけな子供達にまでそんなものを!!! 
(しかも、お口拭き用の紙として、ナプキンじゃなくてトイレットペーパー渡してる。)



上の写真でユニコーン君の足元に置かれた白い踏み台。
それが今回ご紹介する商品の「スクワッティ・ポッティ」です。


【追記:日本でも出ていたんですね。しかも結構なレビューの数...。びっくり。】





前回紹介したバンドのスクリッティ・ポリッティScritti Politti と響きがよく似ている辺り、長年のファンとしては何とも複雑な気持ちになります...。】



早い話、洋式便器にこの踏み台を継ぎ足すと、ウ◯チの時の体勢を和式便器使用時のそれに限りなく近づけることができる、という画期的な発明らしいです。




残便感ゼロ!




トイレ滞在時間も大幅に短縮!


便秘に悩む王様にもふさわしい足乗せ台、スクワッティ・ポッティ!



べ、便秘王...。
(a constipated king)




...いえね、別にいいんですよ。
こういうバカバカしい、いかにも小学生が喜びそうな下半身ネタのCM、結構好きですから。
ただ、少しは登場させるタイミングを考慮していただけないかなー、と思いましてね。YouTubeさん。



せっかく「今日は『イギリス組曲』聴こう♪」(←近日中にCD届く予定)




バッハ:イギリス組曲集~第1,3,5番




「インタビュー見よう♪」


 
(どうして畳が壁に貼り付いているのでしょうか。どなたか、説明お願いします。)



...と、わくわくしながらYouTube動画をクリックしたのに、決まって飛び込んでくる光景は、ユニコーン君の、目にも鮮やかなウ◯チソフトクリームの製造風景。



昨日も、今日も。

多分、明日も。

明後日も。



私、何かいけないことをしたのでしょうか。
ヘコみます。


(だったら、ウ◯チ関連商品の宣伝動画、出てくる度に消さないで必ず最後まで見切ってしまう、というヘンな習性を止めたらどうなんだっ!!! )←天の声。

2016/03/08

スパンダー・バレエ「ゴールド(Gold)」、解釈の試み。

1980年代前半に主に活動したイギリスのバンド、スパンダー・バレエ。
デビュー当初は話題作りのためか、多少無茶な演出もありましたけど(*注)、その後スーツでバシッと決めた品行方正な、ちょっとアダルトな感じの、高級ホストクラブのかほり漂う(←アヤマリナヨ!)人気バンドへと見事に脱皮していきます。


以後、メンバーの脱退、再加入など、山あり谷ありの歴史を経まして、現在は順調に活動を継続中。2015年には世界ツアーにも出ているんですね。


(*注:「無茶な演出」って何?と、気になってしょうがない、「アンタも好きねぇ〜」なお方へ。 Googleで”Spandau Ballet" "loincloth"←要するに「ふんどし」...のキーワードで画像検索すると、答が出てきます。 でも、中学生以下の良い子は刺激的過ぎるから見ないでね。)




「トゥルー(True)」(1983)が最大のヒット曲、ってことになっていますが、私が一番好きな彼らの曲は、「トゥルー」に続く第二弾シングルとしてカットされた、「ゴールド(Gold)」なのです。最近は毎日聴いてます。





ゴールド ザ・ベスト・オブ・スパンダー・バレエ
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去年出たこちらのベスト盤の方がお得かな?2枚組ですし。

ストーリー~ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・スパンダー・バレエ
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"Gold"という、発売以来30年以上経ってもなお、多くの人に愛されている曲。



これ、どういう内容の歌なのか、ずーーーっと謎だったんですよね。


私が中学生でこの曲を耳にした時は、インターネットなんて存在していませんでした。
情報といえば、ラジオか、(ごくわずかの)テレビ番組か、「ミュージックライフ」などの音楽雑誌か。ただそれだけ。
歌の歌詞が知りたけりゃ、自分でリスニングスキルを高めて、一字一句単語を書き留めていくか(←フツーの中高生には高等技術すぎる!)、もしくは、レコードをちゃんと買うか借りるかして、歌詞カードというものを入手するしか無かったんですよ。
何もそこまでしなくても...と、根性無しの上、他の某ミュージシャン(後述)にせっせと小遣いを注ぎ込まねばならなかった私は、結局そのままズルズルと30年以上放置してしまいます。



でも、好きな曲なんだから、サビの部分の"Gold! Always believe in your soul, you've got the power to know...."以外の部分もちゃんとした歌詞で歌いたいな〜、って最近、急に気になり始めまして。
そうなると当然、内容もちゃんと自分なりに理解したい、という流れになります。



そこで、ネット上にあるいろいろな方の和訳にも目を通してみました。
残念ながら、どうも自分的にしっくり来るものが無く...。



(正しい/正しくないの問題じゃないですよ。ひとつの「物語」として、あまりピンと来る物が無かった、っていうことを言いたいのです。批判してはいませんよ。大いに参考にさせていただいた部分もありますから。)



だったら、自分でやってみるか、と。



いきなり英文和訳に取り掛かるのではなく、せっかくインターネットという情報の宝庫があるのですから、皆さんがどんな解釈をこの歌に付けているのかを最初に調べてみることにしました。


これは、英語ネイティブの人でも様々に解釈の分かれる、一筋縄では行かない歌です。
ちなみに、公式ビデオは「内容理解にはあまり役に立たない。雰囲気だけ。」との意見をよく見かけましたので、ご覧になる時はそのつもりでどうぞ。


数ある見解の中で、私が「なるほど」と思ったのは、次の二つのストーリーです。


1.ある男性が主人公。2年前に彼の元を去り、久々に訪ねてきた元・彼女に向かい、「それでもやはり君は素晴らしい」と褒め称える歌。
別れる際、女は男のプライドを傷つけない配慮をして、「立つ鳥後を濁さず」式にきれいな形で去ってくれた。そのことに男は今でも感謝しています。
 
だから、今もなお「引け目」を感じる事なく再会できたし、彼女が再び去っていっても「まっすぐに立っていられる」と言っているのです。

そして、こちら。


2.ある父親が主人公。何らかの事情(親子の不和?)で2年前に家を出て、久々に訪ねてきた娘に向かって語りかける歌。再び多忙な日々へ戻っていく我が子に、「お前は素晴らしい。だから、自分の魂の声を信じろ」と激励の言葉を贈るやもめ暮らしの父親。

慣れない家事に難儀している(椅子がボロっちくなっていても、何もできずに放置、とか。)、といった描写から、この父親、つい最近妻を失って、一人暮らしになったのではないか、と推測できます。「失った」と言っても、それが生別・死別はわかりませんけどね。(妻 イコール 子供の実の母親、とは必ずしも限りませんから。80年代のイギリスだって、離婚・再婚の話なんてそれほど珍しくなかったはずですよ。)

「大丈夫。俺の事なんて心配するな。お前はすごい奴なんだから、自信持つんだぞ。また頑張って来い。暇が出来たら、またいつでも帰って来いよ。」と気丈に娘を送り出そうとします。


うーん。どちらも捨て難い。


私としては、父性愛をテーマにした2の方が、男女関係よりも心にググッと来ますがね。
ま、バンド側からの公式見解が発表されているわけではないので、どっちが正解、というのも無いでしょう。ビデオにはほんの少し父親っぽいイメージの中高年男性が登場して、ヴォーカルのトニー・ハドリーに黄金のジグソーパズルピースを渡してはいますけどね。
あまり関係無いのかな。



では、早速行きます。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ゴールド(Gold)/スパンダー・バレエ(Spandau Ballet):
【和 訳】に挑戦☆

(間違いや提案があれば、ぜひコメント欄で教えてください!)



帰って来てくれてありがとう
悪いけど くたびれた椅子ばかりでね
僕がここに置きっぱなしにしたからだ 間違いないさ
まだ未熟で不慣れなこともいろいろあるけど
何とかぼちぼち暮らせているよ
今日には今日の遊びがあるし
ああ でも 君のこと 誇らしく思っているよ
君は僕の誇りなんだ
でも 引け目なんて微塵も感じてはいない
幸運にも こうしてまっすぐ立っていられるから


 [コーラス]
最高の君
いかなる時にも おのれの魂を信じて欲しい
知るという力を手に入れ
不撓不屈の君
いつも信じていて欲しい
君は最高なんだってこと
どうしても戻ると言うんだね それを聞いて嬉しいよ
僕もそういう風になれればよかった
君は不撓不屈
いつも信じていて欲しい


慌ただしさが一段落したら
君もゆっくり一息つけるといいね
僕と君とは共犯者 
悪いことも一緒にしたよな
まだあれから2年も経っていない
スーツ姿で テキパキ動くあの男
君 知ってるね あの 現場にいた彼だよ
あいつは 君に惚れてる 恋をしている
僕の愛はまるで刑務所の
大丈夫さ 君が行っても 僕はまっすぐ立ち続けるから


[コーラス]
僕の愛はまるで刑務所の
大丈夫 君が行っても 僕はまっすぐ立ち続けるから


[コーラス]
最高の君
いかなる時にも おのれの魂を信じて欲しい
知るという力を手に入れ
不撓不屈の君
いつも信じていて欲しい
君は最高なんだってこと
どうしても戻ると言うんだね それを聞いて嬉しいよ
僕もそういう風になれればよかった
君は不撓不屈
いつも信じていて欲しい





Copyright: artshock / 123RF Stock Photo


Gold

Thank you for coming home
I’m sorry that the chairs are all worn
I left them here I could have sworn
These are my salad days
Slowly being eaten away
Just another play for today
Oh but I’m proud of you, but I’m proud of you
There’s nothing left to make me feel small
Luck has left me standing so tall
Gold
Always believe in your soul
You’re got the power to know
You’re indestructible
Always believe in,because you are
Gold
Glad that you’re bound to return
There’s something I could have learned
You’re indestructible,always believe in
After the rush has gone
I hope you find a little more time
Remember we were partners in crime
Its only two years ago
The man with the suit and the pace
You know that he was there on the case
Now hes in love with you, he’s in love with you
And my love is like a prison wall
But you could leave me standing so tall
Gold
Always believe in your soul
You’ve got the power to know
You’re indestructible
Always believe in, because you are
Gold
Glad that you’re bound to return
There’s something I could have learned
You’re indestructible, always believe in


http://www.spandauballet.com/discography/gold-1/の歌詞を転載しました。)


2009年に発売された、ヒット曲の数々を新たなアレンジでセルフカバー、新録音。
ボサノヴァ風の味付けが施されたスパンダー・バレエもぜひ聴いてみたいな。



Once More
Once More
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Spandau Ballet
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ここでちょっとだけ告知です。



今、このページを読んでくださっている方々の中に、1980年代の洋楽がお好きな方、どんくらいいらっしゃるんでしょうねぇ。
少なくとも、スパンダー・バレエの「ゴールド」の記事ということでお読みくださっているのであれば、ひょっとして80年代のイギリス音楽にも興味がおありかな、と、勝手に期待しております。



あのー、スクリッティ・ポリッティ(Scritti Politti)という3人組(当時)のバンド。
聞いたこと、ありますか?





Cupid & Psyche 85
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Scritti Politti
Warner Bros / Wea (1990-10-25)
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Various Artists
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シングル盤として最も商業的に成功を収めた、”Perfect Way"(ビルボード全米チャート最高位11位)です。



80年代のイギリス音楽、特にシンセ・ポップ/エレクトリックと称される音楽が好きで、彼らにまつわる話を読んでもいいな〜という奇特な方はいらっしゃいますかねぇ。
私(師岡桂子)のG+アカウント(このページ左側下の方、「中の人」と書かれた囲みにある、下の方のボタンです)をクリックしていただくと、「関心事」という見出しの下に


スクリッティ・ポリッティ+グリーン・ガートサイド('80s)


という隠し部屋(別に隠してなんかいないんだけど)がございます。


あまりにも個人的な、偏りのある四方山話ばかりですが、よろしかったらいらしてください。
以上、宣伝でした。