以前の楽天ブログでは、楽天ブックスを初めとした楽天市場内のお店の画像&リンクしか使えませんでした。
(ま、当たり前ですよね。楽天内でお買い物してもらいたいからこそ、無料でサーバースペースを貸してくれているわけで。)
使い勝手や、快適さに関して、楽天ブログにこれといった不満があったわけではありません。
ただ、楽天ブックスって、洋書方面にはあまり強くないんですよ。中小規模の出版社から出ているような本だと、扱っていない場合がほとんどなんですね。
ブログ内で取り上げたい本があるんだけど、残念ながら楽天では取り扱い無し、...というケース、過去に何回も経験しました。
そういう時は仕方なく、画像無しでアマゾンの商品へのリンクを貼ってお茶を濁しましたけど。
今回のBloggerへのお引っ越しを果たしたことで、「ブログ記事内にAmazonへの画像付き直リンクを貼りたい!」という願いがひとつ叶いました。
めでたし、めでたし。
数日前、洋書Kindle本(電子書籍)に、このようなカスタマーレビューを投稿しました。
以下はそのレビューに少々の補足、および商品リンクを加えたものです。
英語ではありますが、一人でも多くの方に存在を知っていただきたいので、こちらにも載せてしまいます。
(掲載後に加筆した部分は、薄緑色でハイライト表示しました。)
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「さよなら、性善説。ようこそ、リアルでダークな人間社会へ。」
2014/4/17
By 黒犬べーやん (アメリカ西海岸)
レビュー対象商品: Psychopath Free: Recovering from Emotionally Abusive Relationships With Narcissists, Sociopaths, & Other Toxic People (Kindle版)
Psychopath Free: Recovering from Emotionally Abusive Relationships With Narcissists, Sociopaths, & Other Toxic People
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PsychopathFree.org (2013-03-20)
サイコパス。
平たく言うならば、
【良心を欠き、他人を犠牲にすることに何の罪悪感も抱かない、魔界人】
とでもなるでしょうか。
この語に接した瞬間、「いる、いる。そういう人。どこにでもいるんだよ。」と、すぐに具体的人物像が思い浮かぶ人には、もはや説明の必要は無いでしょう。映画「羊たちの沈黙」で、アンソニー・ホプキンス演ずる猟奇的殺人犯・ハンニバル・レクターのような、特殊な人物とは限らないのが、この「サイコパス」の一番の恐ろしさです。
見かけはいかにもいい人。
魅力的で、誰もが好きになってしまうような、話のうまい人。
近所でも評判の「いいお母さん」、そして上役の受けも抜群の、有能な若手社員。
...そう。要するにどんな世界の、どんな人間関係にもひょこり現れる可能性があります。
隙あらばあなたの弱みを巧みに突いて、じたばたともがき苦しむあなたの姿を見ることで、極上の喜びを味わう、という、常人には理解できない精神構造の持ち主。
それが本書の主題である「サイコパス」です。
こちらは、書名と同じ名前の"Psychopath Free"という、被害者救済・相互サポートを目的としたHPを運営する中心メンバーのお一人、Peaceさん(仮名・男性だそうです)と、HPのお仲間達の協力によって生まれた一冊です。
専門の心理学者や精神科医が関わっているとは明記されていないものの、
「サイコパス被害者が再び強く生きられことを目指した、サイコパス被害者の手による本」としては実によく出来ていると思いました。
M.スコット・ペックの「平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学」 (草思社文庫)。
M・スコット・ペック
草思社
売り上げランキング: 9,512
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サンディ・ホチキスの「結局、自分のことしか考えない人たち」。
サンディ ホチキス
草思社
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ジョージ・サイモンの「あなたの心を操る隣人たち: 忍びよる『マニピュレーター』の見分け方、対処法」
(原題は"In Sheep's Clothing":つまり、「羊の装いをした(狼)」。サイコパス対処マニュアルです。)
(あ"ーーーーっ!どうして原書の「見かけは羊、中身は狼」というインパクト極大!の名タイトル+表紙イラストを使わずに、人畜無害の装丁でこぎれいにまとめちゃったんでしょうねぇ。
In Sheep's Clothing: Understanding and Dealing with Manipulative People
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Parkhurst Brothers Publishers Inc (2010-04-01)
実に勿体無いですよ。「マニピュレーター」なんて生ぬるいカタカナ言葉じゃ、大半の日本人読者にはアピールしないと思うんですけどねー。)
【2014・10・8追記:文庫版、出ました!しかも新邦題で!!!】
ジョージ サイモン
草思社
売り上げランキング: 130,767
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といった、一連の人格障害・自己愛人間を扱った本を、被害者の側から読み、筆者達の意見に同意される(された)読者の方々には特に好意的に受け入れられると思います。
内容を簡単にまとめますと:
1.サイコパス人間の見分け方
2.不幸にしてそうした人間と関わりを持ち、精神的にダメージを受けてしまった場合の対処法
3.注意すべき落とし穴
(「No contacts」:加害者とは一切の接触を断つことが、問題解決のためにいかに大切であるかが、丁寧に説明されています。)
4.回復期を迎えた人へのアドバイス
(「本当はみんないい人なのに」
「今は難しいけど、話し合えばいつかきっと理解し合えるはず」
といった、子供じみた人間観から卒業することの必要性を説きます。性善説もほどほどに...ですね。)
5.サイコパスとの出会い、そして決別によって得られた、「宝」
(ここだけはぜひご自分で読んでいただきたいです。よって、ネタバレは控えます。)
英語ですが、それ程難しい語彙は使われていません。
あくまでも「被害者」側に立った、被害者を支えるための、被害者の手による本ですので、心理学用語、精神医学用語の使用も控えめです。専門書にありがちな、堅苦しい本ではありません。
それでも、読み終わった時には言いようのない程の満足感で胸がいっぱいになりました。
「辛かったけど、でも、決して無駄ではなかったのだ。あの時の経験は。」
そう晴れやかに言い切れるだけの自信を与えてくれる、実にパワフルな本だと思います。
サイコパス人間に人生を台無しにされないためにも、また、明るく前を向いて力強く歩いていくためにも、ぜひ手に取っていただきたい、そういう一冊です。
まだ買ったばかりで読んでいませんが、本国アメリカではこちらも高く評価されていますので、興味ある方はチェックしてみてください。
スーザン・フォワード
パンローリング
売り上げランキング: 101,243
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スーザン・フォワードさんといえば、何と言ってもこの本の著者ですからね。「毒親」を日本語として定着させたのは、彼女(と、翻訳者の玉置悟氏)の功績でしょう。
スーザン・フォワード
講談社
売り上げランキング: 499
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そういえば、加藤諦三さんもこちらの本の中で大きく扱っていらっしゃいました。出てくる人名がカタカナばかりだと頭痛が痛いの~(←わかるわかる。かく言う私も最近は...。)という方に。
加藤 諦三
大和書房
売り上げランキング: 189,379
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それにしても、激安ですよね〜、この"Psychopath Free"のKindle本。
本国・アメリカでも、全く同じ$2.99というお値段なんですよ。考えてみると、これって驚異的なことだと思いません?
いくら輸送費がかからない、関税などの諸費用がかからない電子本とはいえ、アメリカと日本で同じ本がほぼ同じお値段で買えるのですから。それも、一瞬のうちに手元に届く、という便利さ。
コーヒー一杯程度のお値段で買えちゃう本。
それが多くの人達に勇気を与え、人生を大きく変えてしまう程のパワーを持っているのですから、なかなかすごいことだと思いませんか。
素晴らしい本をうれしい激安価格で提供してくれたPeaceさんとそのお仲間たちには、心から感謝したいと思います。
(ちなみに、日本では未発売ですが、米国のアマゾンではペーパーバック版も扱っていますよ。そちらも$7少々と、実に良心的。儲け主義でやっているのではないことが、よーくわかります。)
"Psychopath Free" のHP(英語)
https://www.psychopathfree.com/
Facebookページ(英語)
https://www.facebook.com/PsychopathFree
*世界中の読者からの感謝の声、体験談など、参考になります。
読み終わった後にさわやかな感動と、癒やしのエネルギーとを与えてくれる”Psychopath Free"の本。
今のところ前半部分だけですが、日本語にしてみました。 近日中に更新する予定。
「さよなら、サイコパス ~Psychopath Free~」(Peace著) 試訳
http://sayonara-psychopath.blogspot.com/
*蛇足。*
テレビCMを見て、「Kindle専用端末をわざわざ買わなきゃいけない」と思い込んでいる方、いませんか?
スマホやタブレットをお持ちなのであれば、すぐにでもKindle生活、始められますよ。
専用端末には専用ならではの良さがありますが(特に白黒画面が目に優しいKindle Paperwhite)
、でも、アプリ版Kindleでも十分いけますよ。
その話はまた別の機会に譲るとしましょう。
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