あ~あ。また、ですかい...。
前回の記事で取り上げました、世界的スピリチュアル・ティーチャー エックハルト・トール氏。(以下、E.T.氏と略しますね。)
「ニュー・アース」を読み始めた頃の時期の軽い興奮もすっかり冷め、最近では「Present moment…present moment,.... Being in the Now… Being in the Now...」ばかりの繰り返しに食傷気味。おかげで、少し突き放して見るだけの余裕が生まれましてね。
で、
「うーん。この程度の『教え』を、最終目的地とみなすわけにはいかないなぁ。人としてこう生きるべし、っていう、倫理的な要素も無いし。単なるマインド・ゲームと変わらない程度のものを『教え』(teaching)と呼ぶのは、ちょっと、ね...。
あくまでも箸休めの一品小鉢、って感じ。とてもメインのおかずとして扱う気にはなれない。」
との結論に到達しました。
そうして書いたのが前回記事「道の駅。でも最終目的地ではない。」です。
確かにどの本もそれなりにいいことは言ってはいるんですよ。
字面だけ追う分には人畜無害、後味はそれ程悪くないです。
でもね、よく読んでみると、その言葉のほとんどは禅仏教の僧侶たちや、イエス・キリストや、ブッダ、「奇跡のコース(A Course in Miracles)」のようなチャネリング本、
ヘレン・シャックマン
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それからJ.クリシュナムルティ
J. クリシュナムルティ
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(↑とあるブロガーさんのお勧めだった一冊。若い人たちからの質問に答えるという形式が、私のような初心者にはぴったりでした。難易度もちょうど良し。
寝る前に読むと、妙に落ち着くんですよ。)
ラマナ・マハルシ
(未読なのですが、マハルシの教えとE.T.氏との親近性を指摘する人は多いようです。)
といった近現代のインドが生んだ賢人など、既に評価の定まった人々(←「人」じゃない方もいますが...。)の著書から発せられたもの。
元ネタが良いとすれば、それらをふんだんに散りばめた彼の本の読後感がすこぶる良くなるのは、まぁ、当然でしょう。
E.T.氏、アンソロジー(撰文集)作者としてはなかなかいい仕事していると思います。
私が彼の著作に惹きつけられたのも、「アンソロジー」として「ニュー・アース」がとても魅力的だったから。
そして、「ペインボディ」という概念が新鮮だったから。この二つが主な理由です。
ただ、一つどうしても納得行かない部分がありました。
E.T.氏が著書中で用いる逸話や書物からの引用の出典をほとんど明らかにしないこと。
あたかも、自分オリジナルのエピソードであるかのように、しれーっと紹介して、出処を明らかにしないこと。
これは鎌倉仏教、特に禅宗にゆかりの深いお寺を数多く擁するわが故郷・神奈川県をこよなく愛する一人の日本人として、看過するわけにいきません。
「引用の出典を明らかにしない」というE.T.氏の困ったクセについては、既に多くの人が指摘しています。
私も、最初に紙の本(英語版)を手に入れた時、巻末の注を見ながら、
「あれー?聖書以外にも、禅仏教とか、インド人著者の本とか、もっと色々な本から引っ張ってきているはずなのに、どの本が出所か、書いてない。おっかしーなー。」と感じましたね。
注のほとんどは、新・旧約を合わせた聖書からの引用を示すもの。
後は、シェークスピア、ニーチェ、エマソンといった、「大御所」的な人々の作品名がちらほら。
圧倒的に西洋人寄りです。
「ニュー・アース」をお読みになった方ならご記憶かと思います。
禅宗を初めとした仏教関係者(老僧と弟子、とか。)絡みのエピソード、ここかしこに使われていますよね?
例えば、「ペインボディ」の章(第5章)。
若い娘さんを担いでぬかるみを無事に渡してやった僧・担さが、5時間経った後で同行していた友人から「どうしてあなたはあんなことをしたのか?」と聞かれ、「おや、まだあなたはあの娘のことを考えていたのかい。」と答える部分、章の肝心カナメ、と言っても良い部分です。
数えてみました。
全部で33個ある巻末の「注」(どの本から引っ張ってきたか、元ネタの場所を示す記述)のうち、禅や仏教を扱った本の書名記載は、なんと、ゼロです。
皆無。
とにかく、東洋系の本に対しての扱いがひどいです。たった4冊しか書名が引かれていないんですよ。4冊のみ。
老子の「道徳経」を出典とするところが2箇所。それから、ヒンドゥー教の古典のひとつ・「ケーナ・ウパニシャッド」 、残るもう一箇所は14世紀ペルシアの詩人・ハーフェズ の作品集・"The Gift"。
嶋本 隆光
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インド方面からも、やはり不満の声が上がっています。
"Hinduism Today"誌・「なぜヒンドゥー教はいつも貧乏くじばかりなの?」
In the Church of Oprah...Why does Hinduism get the short end of the stick?
日本人の私が「ちゃんと禅や仏教から引用したって書きなよ!」とプンスカしているのと同じで、インドが誇る諸聖人・賢人の業績をちゃんと認めるべき!と、ご立腹のようです。明らかに印象操作、してますね。E.T.氏は。
いかにも「聖書使ってるよ!バイブルの教えに従ってるよ!!!」と、フレンドリーな顔して、アメリカ人のお茶の間にズカズカと入り込む。
オプラ・ウィンフリーの番組で大々的に取り上げてもらうからには、敬虔なアメリカ人キリスト教徒の善男善女に難なく受け入れてもらわないと行けません。
東洋思想ばかり引用するような著者では、やはりまずいわけですよ。基本的にアメリカは保守的なキリスト教徒が支配する国なので。特に、田舎。
元ネタが異教徒発&異文化発ばかり、って感じの本にするわけにはいかなかったのです。
でないと、せっかくつかみかけた巨大なビジネスチャンスもパーになってしまう。
数年前、「引き寄せの法則」でお馴染み・「エイブラハム」というエスター・ヒックスおばさん(監督&脚本:彼女の配偶者であった、故・ジェリー・ヒックス)のイタコワンマン「霊言」ショーにまんまと引っ掛かり、各種商品を買い漁り、YouTubeビデオを片っ端から見まくった...いう暗い過去の持ち主である私。
(詳しくはこちらをご参照ください。)
「もしかして、今回も、また...???」という嫌な予感と闘いながらも、この週末、件のE.T.氏についての世間での評判を徹底的に調べてみることにしました。
やっぱりそうでした。
...あーあ。またやっちゃったよ。
またしても、私は「大量生産&大量消費」の国・アメリカが誇る一大輸出産業
McSpirituality
【マックスピリチュアリティ】
(...もちろん、皆さんご存知の、あのファストフードチェーン店に引っ掛けてるんですよ!)
が得意とする、巧妙かつ効き目抜群のマーケティング戦略、および集団催眠術(要するに、洗脳/マインドコントロール。)に見事、引っ掛かってしまっていたのでした。
「禅」のツラした「禅もどき」に当たると、胃袋の代わりに脳味噌にじわじわ来ますよ。 |
そう。催眠術だったんですよ、催眠術。
私も、あなたも、それから全世界のE.T.読者も、集団催眠の術にまんまとかけられていたようなのです。
特にYouTubeの動画をたくさんみてしまった、そこのあなた。
(←あ、私、ほとんど見てません。だって、おもしろくないんですもん。本に書かれたことのリピートばかりですし。)
以下、あまり詳しくないので深くは立ち入りませんが...。
「E.T.は、NLP(神経言語プログラミング)
、特にミルトン・エリクソンの催眠技法を使っている。それも、かなり巧みに。」といった主張も、個人のブログや掲示板にていくつか散見されました。以下はその代表的な例。
http://grassrootsnlp.com/blog/4/nlp-language-patterns-eckhart-tolle
http://dharmawheel.net/viewtopic.php?f=63&t=15022#p204618
【参考:NLPラーニング 「エリクソニアン催眠特別セミナー」紹介文より引用。http://www.nlplearning.jp/seminar_event/erickson_s.html
「エリクソンはセラピーの中でいつでも催眠を使っていたわけではありませんが、
彼の催眠手法はそれまでの伝統的催眠とは随分と趣の異なるものでした。
いわゆる間接的アプローチと言われるもので、普通に会話をしながら
いつのまにかクライアントを催眠状態(トランス状態)に誘導したり、
意表をつくようなやり方であっという間にトランスに入れてしまうものでした。」】
こちらのGunther Weilという心理学者であり、人事コンサルタントでもある人物。ページの一番下にある記述に注目しましょう。「2001年、ベストセラー”The Power of Now"の著者・E.T.に招かれ…【今ここにある(Presence)】の実践を教える。」とあります。
http://valuementors.com/about-us-2/gunther-weil/
NLPマスターと名乗るこの方が得意とするのは、ミルトン・エリクソンの催眠技法のようです。オンライン版・エリクソニアン催眠情報ポータルサイトの執筆者の一人として、一番下の方に名前が見つかりますね。
はは~ん。どうやらこの方が指南役のようです。E.T.氏はこの方から直々に集団催眠のテクニックを学んだのですね。
悪用厳禁...って。そう書けば必ず悪用する人が出ますよね(笑)。ついクリックしたくなる動画です。うまい。
そして、こちらの掲示板。
以前は「ロス研究所(Ross Institute of New Jersey) 」の呼称で知られたCult Education Institute。
その名の通り、カルト宗教に関するあらゆる問題(啓蒙活動、被害者の救済、家族からの相談、脱会者へのカウンセリング等...)を取り扱う、非営利団体です。
エイブラハムの時もそうだったんですが、「ちょっとでも怪しいと思ったら、ここを探れ!」という良心の声(?)に促され、週末、じっくりとこちらの掲示板に目を通してみました。
ありました、ありました。
「ザ・お仕事(直訳。←なんだかダ〇ソーの商品に付いたラベルみたい。)」と呼ばれる一種のセラピーメソッドで知られる女性著者・B.K.とひとまとめにされて色々突っ込まれています。超・長大なスレッドです。
http://forum.culteducation.com/read.php?12,12906,page=1
全部(2014年4月末現在で287ページ分)は読めませんでしたけどね。さすがにそこまでは暇じゃないっす。
「認識の自殺」というぶっそうなタイトルの下、”The Power of Now”の矛盾点やE.T.氏の「教え」の欠陥を指摘し合うスレッド。全24ページ。
http://forum.culteducation.com/read.php?12,7166,page=1
極めつけは何と言ってもこれでしょう。
イギリス時代の彼を個人的に知っているという、「元・友人」の女性が掲示板に登場したのです。
この方の話が本当だとすれば、E.T.氏の人物形成・思想形成を知る上での大きなヒントとなりますね。
長大なスレッドの中に埋もれそうになっていたのを危惧した一投稿者が、別スレッドとして独立させました。
http://forum.culteducation.com/read.php?12,73107,83276#msg-83276
信じる・信じないは、読者の皆様のご判断にゆだねます。
こういう「暴露話」を嫌う方が大勢いることはわかります。
確かに、匿名掲示板でこのような知人の過去をぶちまける、というのは、かなりの「悪趣味」なのかもしれません。
ただ、私自身は全てのやり取りを読み終えても、この「元・友人」さんにそれ程悪い印象は抱きませんでした。(←そういうお前が下世話な奴だからだ、と言われれば、まぁ、それは否定できませんね。うん。)
というのも、かねてよりE.T.氏とその「パートナー」である女性の間柄に関しては、私もどこか違和感(=単なるビザ/永住権のための「偽装結婚」カップルのような雰囲気、とでもいいましょうかねぇ。)を感じていましたので、この「元・友人」さんの話はある程度真実だろうな、と、いう気がするんですよ。
100%真実ではないとしても、ある程度は。
E.T.氏の場合、「Eckhart Teaching」という商標名で持って自分を「ブランド化」し、動画配信やグッズの販売(笑)を行うなど、その活動やビジネスの規模は「単なる一般市民」を超え、半ば公人といっても良いほど。
このように影響力、特に人の精神生活/霊的生活に影響力を及ぼす人物の場合、「どこからネタを仕入れてきたか」「客から金取って販売している"教え"がパクリではないかどうか」といった情報は、消費者にもある程度は開示されてしかるべきではないでしょうか。
私たちの口に入る食べ物の産地偽装がまずい、というのと同じで、私たちの心や頭に入る霊的な教えの「産地偽装」もやはり好ましいものではない。
私は、そう思います。
興味ある方のために、コメント欄に小分けにして原文(英語)と和訳の両方をアップしていきますね。明日以降になりますが。
E.T.氏のファンの方で、彼のイメージを崩したくない、下世話な暴露話を読むなんて、負のカルマを積むようなこと(...。)はしたくない、とおっしゃるのであれば、どうぞ、お読みにならないでください。
あ~あ。
完全に、「デジャヴュ (déjà-vu)」ですよね。これ。3年前の「エイブラハム」から目が覚めた時と全く同じ展開だなんて。ううむ。
またもや、アホやってしまいました。あまり進歩していない自分にトホホホ...です。
(ま、金額的な損失は今回、せいぜ$25程度、と軽微なのが幸いでした。充実した地元の図書館と、激安古本が手に入るチャリティーショップのおかげですよ。)
McSpirituality
(ファストフード・スピリチュアリティ)。
安く、早く、手軽に買えちゃう、っていう物にすぐ釣られたりするな、ってことですね。
「さわるな! 危険!!!」とでも、でっかく赤字で書いておきましょうか。
「全米ベストセラー!」「オプラ・ウィンフリーが番組中で取り上げ!」
なんて枕詞が付いたら、その本/著者の言うことはいつもの三倍は疑ってかかれ、ってことなのかもしれません。
「これを買え!これを信じろ!」
...集団催眠かけられて、ポワワ~ンといい気分にさせられたって、いいこと一つもありません。
今回のE.T.氏のように、"Don't think."的な、独裁的な支配者層がいかにも好みそうなメッセージ、気をつけないとすぐに毒されますよ。
テレビ消して、ブラウザも閉じて、電波の届かないところへと逃げた方がいいのです。そして、自分の頭をしっかり働かせないと。
でないと、一方的に洗脳されて、後で悔やむ羽目になりますよ。
日本のマスコミや某大手広告代理店が好むと巷では噂の、「ゴ リ 押 し」大作戦。
まさか、アメリカでも全く同じことが、それもお人よしが多そうなスピリチュアル好きな人々への猛プッシュという形で、静かに、でも、大規模(世界規模!)に行われていただなんて。
まぁ、日本は流行でも何でも、必ずアメリカの一歩後を追いかけていますしね。
そのうち似たような現象が起こるかもしれません。
いや、もしかしたら既に起こっているかも。
くわばら、くわばら。
精神世界・宗教に関しては、
「故人となった著者の作品しか読まない」
「イマドキの人には、深入りしない。関わりを持たない。」
といったマイルール作って、守り通した方がいいのかもしれません。
...本物の「禅」と、ニセモノである「禅もどき」。
その違いがわかるようになるまでは、やはり地道に勉強するしかないでしょう。
頭と、心と、両方をフル稼働させながら。
歴史の淘汰を経て、なおも多くの人々から尊ばれているような「本物の教え」に直接当たってみる。
そこから、自分なりに何らかの真実をつかもうと、七転八倒してみる。
本気でぶつからなくっちゃいけません。
「本物」にじかに触れて、「本物」にしか出せない良質のパワーを見分けられるようになること。
「禅もどき」を見破るには、そういう長くてしんどくて遠い道のりを歩むしかないのだ、と思います。
受身で頭真っ白にして、ただ待ってるだけでは何も変わりません。
(「がんもどき」なら美味しく食べられるけど、「禅もどき」は煮ても焼いても食えないんだよ~。)
(さすがに道元禅師の「正法眼蔵」は少々手ごわいので、まずはこちらの鎌田先生の丁寧な解説書から。)
「生きている人間などというものは、どうも仕方のない代物だな。
何を考へているのやら、何を言い出すのやら、
仕出来(しでか)すのやら、自分の事にせよ、他人(ひと)事にせよ、
解った例(ため)しがあったのか。
鑑賞にも観察にも堪えない。
其処に行くと死んでしまった人間というものは大したものだ。
何故、ああはっきりとしっかりとして来るんだろう。
まさに人間の形をしているよ。
してみると、生きている人間とは人間になりつつある一種の動物かな」
(「無常という事」小林秀雄 こちら↓の本、p.69より引用。)
【おまけ】
「陰謀論」「イルミナティ」「フリーメイソン」系の話は普段、話半分に聞いて後はスルーするようにしています。
とはいうものの、この手の話は決して嫌いじゃないです。
(ユリ・ゲラーのスプーン曲げ生中継や、夏休みのお昼に「あなたの知らない世界」w/宜保愛子&新倉イワオの黄金タッグ を食いつくようにして見ていたコドモだったもんでねぇ...。)
知って帰るのだ! 全宇宙を内蔵する《あなた》へ! ハイジャックされた地球を99%の人が知らない(上) サタン-ムーンマトリックスによって真実情報のすべては切断される
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でも、オプラ・ウィンフリー(どん底から這い上がって、努力と才能でもって今の地位を勝ち取ったすごい女性として、尊敬していたんですけどねぇ。う〜む...。)が、なぜ、「頭(思考)、使うな!」「考えるな!」の伝道師ともいうべきE.T.を大プッシュしたのか。
10週連続で番組まるごと費やし、世界中の視聴者が電話やSkypeで参加する形の「ニュー・アース」ウェブセミナー(確かクライスラーがスポンサーのうちの一つだったような。)を開催し、しかも放送から既に6年経つ今でも、ポッドキャストで全編視聴可能という形で大盤振る舞いしている、という...。
どうしてそこまでして(そこまで金かけて)猛烈にプッシュしたかったんでしょう?
「だって、いい本だったから。感動したから。」じゃ、とても説明がつかない程の大売出し...じゃありません?
もはやこれはマーケティングとは言えません。
「布教」 です。
荒唐無稽な説ということは百も承知で言ってしまうと、
『陰謀サイド=支配者側』の人々にとって、
見る者にあまり警戒心を起こさせないような風貌をした稀代の大催眠術師・E.T.は、
お人よしのニューエイジ好き大衆に『考えるな!』『頭、使うな!』のメッセージを徹底させるために送り込まれた、
洗脳のプロだったのかもしれません。
【参考】2010.07.17付の「カレイドスコープ」記事より。
http://kaleido11.blog.fc2.com/?no=170
オプラ・ウィンフリー。
陰謀側に立つ、「支配者層」。
「引き寄せの法則」ならびに「ザ・シークレット」のロンダ・バーン。
(←オプラがこれまた猛烈にプッシュした結果、お約束通りの大ブレイクに。)...。
なんかキナ臭いと思いません?。
同じようなことを疑っている人たち、他にもたくさんいそうです。(あ、上でリンクを貼ったDavid IckeのHPじゃないですか。)
http://www.davidicke.com/forum/showthread.php?t=156379
もし、陰謀側の人間たちが、テレビに貼り付く大衆、しかも「でっかい仕事を引き寄せ!」「10万ドルの現金を引き寄せ!」「イケメン彼氏を引き寄せ!」なんて、世俗的な欲に目がくらみやすい割に、批判的思考力を欠いているニューエイジ好きの大衆をますます「脳足りん」な状態にしようと目論んでいるとしたら...???
E.T.お得意の、
「頭、使うな!」
「過去も未来もどうでもいい。大事なのは、【今、この瞬間】だけ!」
は、またとない洗脳スローガンとして悪用されかねない、ですよね。
Wanderer77
返信削除I don't know where to begin to comment here. I am not exactly versed on this site and rarely do I participate in chat rooms. I just want to add some information about Eckhart Tolle here. I have read over some of the discussions with much interest. I am delighted to see so much good common sense at work! For much of these suspicions are right on target.
このコメントをどこから始めたらよいか、戸惑っています。あまりこちらのサイトには詳しくないですし、チャットルームにはほとんど近付かないものですから。ただ、E.T.・E.T.についての情報に付け足したい、と思ったに過ぎません。これまでの話は、大変興味深く読ませてもらいました。良識というものがちゃんと機能しているのを見てうれしく思います。ここで疑問視されている事柄の多くが、事実なのですから。
I have known Eckhart since the fall of 1993. I met him through mutual friends back in England. At the time, Eckhart was a nobody. But a nice man and extremely intelligent. He lived very modestly after moving from London to Glastonbury (where I met him) and he was just the nicest person. He went by this name way back then. As far as his real name goes, it is Ulrich and he changed it after that life-altering experience he had--during the many years that went by where he started to study spiritual thinkers like Meister Eckhart. I think he changed his name because he was drawn to that teacher. And he also wanted to break from the former, unhappy person he was.
E.T.とは1993年の秋からの知り合いです。イギリスにいた頃、共通の友人を介して知り合いました。
当時、E.T.は全く無名に過ぎませんでしたが、感じの良い、そして非常に頭の良い人でありました。
ロンドンからグラストンベリー(そこで我々は会ったのですが)に引っ越してからの彼はつつましい生活をする、最高に「いい人」でした。
もうその頃には「E.T.」と名乗っていました。
彼の本名はUlrich(ウルリッヒ)。例の、人生が180度転換したという、あの体験を経た後に、E.T.という現在の名前に変えたのです。長年、彼はマイスター・E.T.のような霊的思想家を研究していたのですが、その間に変えたようです。マイスター・E.T.という師には特別な思い入れがあったようで、「E.T.」の名前を選んだのもそのためでしょう。
かつての不幸せだった自分とも決別したかったんですね。
【訂正】「マイスター・E.T.」ではなく、「マイスター・エックハルト」です!
削除As far as speculation about his past, he did attend Cambridge as a PhD candidate in Comparative Lit. His emphasis was in Latin American Literature. (we later reconnected when he came to Northern California where I got to know him much better). His father lived (now deceased) in Mallorca. His mother lived (also now deceased) in the Black Forest--in Baden Baden. He went to see them every year at Christmas. His dad was a real character--a free-thinker, a former journalist,leaving Germany after he divorced Eckhart's mother when Eckhart was about 12 or so.
返信削除彼の経歴に関してはいろいろと憶測が飛び交っているようですが、彼がケンブリッジ大学に在籍し、博士号取得を目指し、論文準備の段階(Ph.D candidate)まで行ったのは確かです。
比較文学専攻でした。主に取り上げていたのはラテンアメリカの文学でした。(後年、彼が北カリフォルニアに来た時、旧交を復活させたのですが、その時に彼の人となりに関してはより詳しく知ることとなりました。)
彼の父親は既に亡くなりましたが、スペイン・マヨルカ島におり、母親(やはり既に故人)は、ドイツ・シュヴァルツヴァルト地方のバーデン・バーデンに住んでいました。E.T.は、両方の親のところにクリスマスごとに訪れていたそうです。父親は大変ユニークな、元ジャーナリストの自由人。E.T.が12かそこらの時に母親と離婚し、後にドイツを離れ外国へ移住しました。
Eckhart is a very emotional and complicated person. Believe me, I knew a whole different side to him. Kind, thoughtful, and very sincere in his rich interest and devotion to spirituality. I recall, at a mutual friend's, he and I ended up having about a five hour conversation on everything from Latin American fiction writers to various mystics and eclectic thinkers. That conversation flew by. He is a very engaging, humorous and social person and it came as a surprise because normally, he seems so reticent and shy. Anyway--I remember when he was writing his first book. We were talking on the phone and he told me that he started writing this book--all in long-hand, mind you. We continued to have a very pleasant friendship and a year or so later, he ended up moving to Vancouver, BC because it was difficult for him to emigrate to the U.S. He had no relatives here, and no real external purpose for coming here. He just wanted to try out the "new world". Again, he was such a pleasure to be around in those days. We also kept in touch when he moved north to Canada. He was funny, he was a joy to talk to-- even on the phone.
E.T.は感情の起伏が非常に激しい、複雑な人物です。嘘ではありません。私は彼の、全く違った一面を知っていました。
親切で、思いやりがあって、そしてスピリチュアルな事柄への興味や献身に関しては誠実そのもの、といった人物でした。今も思い出します。共通の友達の家で、ラテンアメリカの小説家たちからさまざまな神秘主義者、そして折衷主義の思想家たちといった具合に、ありとあらゆるテーマについて5時間も語り合ったことを。時間の経つのもあっという間でした。
熱っぽく話し、ユーモアにあふれ、人当たりのよい彼の姿に、私たちは驚かされたものです。普段は口数少なく、内気な人という感じでしたからね。
とにかく...彼が最初の本を書いていたときのことを私は覚えています。E.T.と電話で話していた時、「今、本を書いているんだ」と言ったのですよ。それも、全部手書きで。彼とは大変気持ちの良い友人関係を続けましたが、1年と少々の後、彼はカナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバーへ移住してきました。親類もいませんでしたし、確固たる移住の理由もありませんでしたから、アメリカの移民ビザを取得するのは難しかったのです。ただ、「新世界」での暮らしを試してみたかった。それだけが移住の理由でした。
繰り返し言いますが、この頃の彼は本当に一緒にいて心地良い人だったんですよ。カナダに居を定めてからも、私とE.T.は連絡を取り続けました。冗談好きな彼との会話はーーー電話だけであってもーーーいつも楽しいひとときでした。
To make a long story short--Tolle started out very modestly. Truly. This woman he met in a small class he was giving to business people in downtown Vancouver ended up speaking with him here and there after class and one day, Tolle asked if she would read his book--which was still in manuscript form. She did and later he asked her if she ever thought about the publishing business before. She considered what he said, and they pooled money together ( he owned a piece of property in London and I remember him going back to London at some point, so he could have some $ to live!!) (He never really lived on park benches, by the way. But he did drop out of that graduate program and meandered--with not a lot in the till so to speak.)
返信削除長くなるので、話を端折ります。E.T.の出発点は非常に慎ましやかなものでした。これは本当です。
彼がバンクーバーの繁華街でビジネスマン向けに開いていた小さなクラスで会った一人の女性。彼女が、クラスが終わった後にE.T.とここかしこで話をするようになりました。E.T.は、彼女に自分の本---まだ草稿の段階にあったのですが---を読んでみてくれないか、と頼みました。彼女が本を一読した後、E.T.はこの女性に「君、出版ビジネスをやってみる気はあるかい?」と持ちかけました。じっくりとその案について考えた後、彼女はE.T.と共同でお金を出し合うことにしたのです。(E.T.はロンドンに不動産を所有していました。いつだったか、彼がロンドンに戻ったのを覚えています。生活費を取りに帰ったのです!!) (それはそうと、彼は別に公園のベンチで寝泊りしていたわけではなかったのですよ。ただ、大学院博士課程からドロップアウトして、ぶらぶらしていたのは事実ですが。まぁ、懐具合も寂しかったんでしょう。)
Once this woman brought out his first book, things slowly picked up. Tolle made as many appearances at every Canadian bookstore he could. He very gradually achieved his success. We kept in touch and always, he was happy to get together with me when he was in this area in the early days of his success.
例の女性が無事彼の本の出版にまでこぎつけてからは、少しずつ動きが見え始めました。
E.T.は、カナダ国内で可能な限り多くの書店を周り、聴衆の前で話しました。ゆっくりとした歩みではありましたが、彼は着実に成功への階段を上っていきました。彼の成功がまだそれほど大きくなかったこの頃は、私たちもまだ連絡を取り合っていました。我が家の近くまで来る機会があれば、私とも喜んで会ってくれたものです。
Things changed. Without saying too much about myself, I too, am a writer, but I am not in his field. I am a fiction writer. Though Eckhart and I shared interest in things spiritual and he being a former student of literature, we had these things in common. But I would disagree (and still do) with my old friend on many things. Not that I outright told him this, but I never thought highly of the New Age/ Feel Good genre. I am not a fan of these books, although, I do think there are some exceptions and I absolutely loved his first book, the Power of Now. And I still think it's his best. I also think Eckhart is gifted in his talks. Some of them are amazingly brilliant. But I have to say the last time I heard my friend was several years ago before things got to where they are today!
返信削除あれからいろいろと変わってしまいました。
あまり自分について明かしたくはないのですが、私も物書きを職業とする者です。ただ、分野は違います。私は小説を書いています。E.T.とはスピリチュアルな事への興味・関心を共有し、あちらもかつては文学を専攻する学生だっただけに、いろいろと共通点はありました。でも、昔も(今も)彼と意見が合わなかったところはたくさんあります。直接彼に言ったわけではありませんが、私自身はニューエイジ本/「気持ち良くなるため」の本といったジャンルは、それ程評価していませんでした。あの手の本は苦手なのです。
ただ、例外的に優れた本も中にはあると思いますよ。彼の最初の本・「The Power of Now」は、私自身良書だと思いました。今も、あれが彼の最高傑作ではないかと思います。
また、E.T.は話術の才に恵まれていると思います。時にはびっくりするくらい素晴らしい話もしていますから。とはいえ、私がE.T.の話を最後に聞いたのは、もう何年も前の話であると正直に白状しなければなりません。今のような大ブームが来る以前の話です。
Here it is: My old friend has become obsessed with his own success and I need to say, monstrously so. He has shown a side to me that scares me. He is determined to get as far up the mountain (exceeding his competitors like Deepak Chopra, Gary Zukov, all those other souls out there that crank out these books!) as he can go. I am afraid for him and a little afraid of him. He is no longer recognizable to me. Some say this is not unusual for these "guru" types. That sooner or later, things come tumbling down, thanks to a lot of hubris and just ego-overkill. That's right. Ego-overkill. Tolle--and I noticed this many years ago--we were out one day and ended up walking into a bookstore where Tolle knew the guy behind the counter--I busied myself browsing the books, but Tolle came off with an arrogance and know-it-all-ness that surprised me. I had never seen this side of him before--but I blew it off and didn't give it a lot of thought as he rarely acted this way with me. ( I am a woman, by the way.). Now it seems Tolle is all ego. And yes, it is horrendously ironic how he has made the ego anathema, when he has become an ego-maniac himself. I am sad to see it all unfold the way it has.
ずばり言いましょう。私の古い友人は、おのれの成功という魔物に取りつかれてしまいました...私から見れば、もう、恐ろしいくらいに。今、彼が見せているような側面を目の当たりにすると、私は恐れおののかずにはいられません。
彼は、何が何でも山に登りきる(商売敵、つまり、ディーパック・チョプラ、ゲーリー・ズーカフ・・・正しくはGary Zukav・・・など、あの手の本を世に送り出す人たち全て!...に打ち勝って。)という決意を固めています。彼の「ことを」思うと心配になりますし、同時に、彼という人物「に対し」て、私は空恐ろしいものを感じています。
あの人は、私が昔知っていたE.T.とは全くの別人になってしまいました。こういう「グル」タイプの人間にはよくあることさ、と言う人もいるでしょう。「遅かれ早かれ、傲慢さと過剰なエゴが命取りとなって、全てが崩れ去るさ。」という声も耳にします。確かにそうですね。過剰なエゴ。
もう何年も前からその点には気付いていました。
ある日、私とE.T.が外出先でたまたま入った本屋でのことです。E.T.はその店の店員と知り合いでした。私は店内で本選びに没頭していたのですが、その時、E.T.が見せた傲慢で、知ったかぶりそのものといった態度にはびっくり仰天しました。
こうした彼の側面は、それまで見たことすらありませんでしたから。
でも、その時は、「、さすがに私が相手ならばこういう態度は滅多にとらないわけだし。ま、いいか。」と自分を納得させ、そのままスルーしてしまいました。(ちなみに、私は女です。)
今となっては、E.T.はエゴの塊のように見えます。全く皮肉としか言いようがありませんね。あれほどまでにエゴを忌み嫌う彼が、実際は病的なまでの自己中人間になってしまったのですから。こんな結末に行き着いたのを見せられると、哀しくなります。
Sadly, being a true friend, a real friend, was not as important to Tolle as his voracious ambition. Let me tell you something , if I could, in my own modest experience at being human myself, Tolle is very unhealed. Some have speculated about his past relationships. I know of a woman in London; I believe he lived with her, but this was when he was in his 20's. I do believe he had that spiritual experience. That is true, but the weird thing is, it didn't really change the core person. It seems that Eckhart was one of those "know it all" students. He is extremely smart, and that is the problem. Smart and arrogant, if given the ground on which to become so. Know what I mean? When he was outside that academic milieu of a school like Cambridge, he was a nobody--and it was probably better for him. Let me put it to you this way: Hitler could have a spiritual experience, but would his nature really change?
返信削除残念ながら、嘘偽りなき真の友人、生身の友人としての付き合いは、現在のE.T.にとってそれ程大事なことではなくなってしまいました。飽くなき野心が何においても勝るようになったのです。
私も一人の人間ですので、これまで人間として生きてきた経験からお話しすることをお許しくださいね。
E.T.は深く傷ついたままの状態から抜け出せていないのです。彼の過去の女性関係が関わっていると推測する人もいます。ロンドンに住む一人の女性を知っているのですが、彼女はE.T.と一緒に暮らしていたはずです。もっとも、これは彼が20代の頃の話ですけどね。あの霊的体験については、彼は本当に経験したことだと思います。真実は真実なのでしょうが、不思議なことに彼という人間のコアな部分を変えるには至らなかったようです。E.T.もよくその辺にいる「知ったかぶり」な学生の一人でした。非常に頭が切れる人ではありますが、それが問題なのです。頭が良くって、そして、条件が整えば、同時に傲慢にもなり得る、と。これ、おわかりいただけますでしょうか?一旦、ケンブリッジ大学のようなアカデミックな環境の外に放り出されてしまうと、彼は「ただの人」でしかなかったんですよ。...彼にとって、それは良いことだったと思いますけどね。別の言い方をしましょうか。「ヒトラーだって、霊的体験をしたかもしれない。でも、それで彼の性格は本当に変わったのか?」と。
I realize that sounds like a strange question. And normally, people will assume that the person having these beautiful spiritual experiences is a good person, but you know what? It's not necessarily so. And I know this from so many years of knowing Eckhart. But I also know this about other spiritual teachers and their dark sides and I am sure many of you out there know a bit about this, too. For example, Krishnamurti could be very curt with people, especially young people. But also, there's a book that was written by the daughter of a woman who was Krishnamurti's secret mistress for many years and whom he treated abusively, punitively. And there are people who will refuse to believe this and I am sure there are those who will not want to see the truth about my old friend, Eckhart.
これ、変な質問に聞こえるでしょうね。 それは自分でもよくわかっています。
普通、あのように美しい、霊的体験を経た人っていうのはきっと善人に違いない、と、世の人は考えます。でも、必ずしもそうとは限りませんよね。E.T.を知ってからの長い年月を通じて、私はこのことに気が付きました。
他の霊的指導者と呼ばれる人達に関しても同様のことが言えます。彼らにも「闇の部分」はあります。ここに書き込みされる皆さんならば、多分ご存知だろうとは思いますけど。例えば、J.クリシュナムルティは人、特に若い人達に対し、大変そっけない態度を取ることがあったことで知られています。しかし、クリシュムナルティと長年にわたり秘密の愛人関係にあった女性、しかも、彼はその女性に対し、侮辱的かつ懲罰的な態度で接していたのですが、その後愛人女性の娘は本を書き、クリシュナムルティの知られざる側面を暴きました。
でも、こうした事実を頑として受け入れない人々もいるんですよね。それと同じで、私のかつての友・E.T.についての真実を見たくないと言い張る人々もきっといるのではないでしょうか。
But if I could continue--about this aspect of him being unhealed. In all my years being alive I have come to see that there is a huge discrepancy between this "spirituality" so many seem to be seeking and unhealed inner emotional issues. It's strange. But the two shall never meet or mix. This seems to be very true about people no matter their spiritual path. And it's true about Tolle. He had a very complex relationship with his mother. His father was a much better parent to him. But his mother was another story. There were times when he spilled his emotions out to me, and it saddens me because he's really a very lonely person. An extremely, and I want to say, dangerously isolated individual, who has become worse, far worse since his fame.
返信削除さらに続けていうなら...彼がいまだに傷の癒えていない状態にあることについてですが...私はこの年まで生きてきて、この、大勢の人が追い求めている「スピリチュアリティ」という世界と、その人達が抱える、未だに癒えていない感情的な問題との間に、とてつもなく大きなずれがある、と、徐々にわかってきました。おかしいですよね。でも、その二つの世界は決して合流することもなければ、混じりあうことも無いのです。
どんな種類の霊性の道を選ぼうが同じです。いわゆる「スピリチュアル」な人達を見ていると、その観察は間違っていないぞ、と思えます。E.T.も間違いなくそうした「癒えていない」人間の一人です。彼と母親の関係は非常に複雑だったと聞きます。むしろ、父親の方がはるかに「良い親」として機能していました。まあ、母親の件にはここでは立ち入りますまい。
E.T.が私に向かって感情を抑えきれず、ぶつけてきたこともありました。
本当に、本当に、寂しい人なんですよ、彼は。
それを考えると、私も悲しい気持ちにさせられます。極度に、ほとんど危険ともいえる域に達している程に孤立した人間、それが彼なんですよ。
しかも、その孤立は彼が名声を得て以来、どんどん悪化する一方です。
Eckhart tells the public that this woman Kim Eng is his "partner". She's not. She is a more like a pupil/disciple. There is no relationship there except this "arrangement". She has been with him for many years, as an assistant and contact person for his trips and talks and in exchange, he has shown her the ropes and now she goes out and does these talks and seminars. It's odd, but Eckhart doesn't like women, men, anyone, really. Not enough to shack up with! He is afraid, though, of woman coming after him. And I really know about this. I am not just making it up. He has made some kind of arrangement with Eng, an agreement of sorts so he could feel comfortable on a pubic level.
E.T.は、このK.E.という女性を自分の「パートナー」であると、言っています。表向きには。
真相は違います。彼女との関係は、むしろ「弟子/師匠」の間柄、ですね。彼にはこの「取り決め」を別とすれば、特別な人間関係は何もありません。Eは長年、彼のアシスタント 兼 巡業や講演会といった事柄を取り扱う渉外担当としてE.T.の下で働いています。その見返りとして、彼女はE.T.から商売のコツといったものを伝授してもらい、現在は彼女一人でも講演やセミナーを行うまでになっています。
奇妙な関係ではありますが、実際、E.T.は女性も、男性も、人間は誰一人として好きじゃないんですよ。本当に。二人っきりでトンズラする程までには!これ、私がでっち上げた嘘じゃないですよ。実際、彼はK.E.とある種の契約関係を結んでいます。表向きには無難な、心地良く過ごせるような類の契約関係をね。
He did seem to have an interest in me back in the early days...but nothing ever came of it. But it was very sweet and nice. Until fame got the better of him and he showed me that he was not going to do anything for anyone unless it benefits himself. This is all I can say.
返信削除出会って間もない頃、彼は私に興味を持った時期もあったようです...が、結局、何も二人の間には起こりませんでした。それでも、私にとっては、甘い、とっても素敵な思い出です。でも、それも後に名声が彼を捕らえてからは変わってしまいましたね。「自分にとって利益が無ければ、誰かのために何かしたりなど、絶対しない。」彼は、そう態度で示しました。これ以上の事は言えませんけど。
I think, though, the unhealed issues in him are at the root of what motivates him in what has become a monstrously unfathomable ambition. ("Napoleon Complex", anyone?) Frankly, he's a homely fellow. He looks like "Despereaux the Mouse". He's a little guy, in a little body, with stooped shoulders that no woman would bat an eyelash at back in the old days. Yes, he was nice friend, but I had no interest in him otherwise and I think he had a lifetime of that. He was forty-five when I met him.
でも私はこう思わずにはいられません。結局、今のE.T.を化け物のように巨大で、果てしなく続く野望へと駆り立てている何物かの正体を探るべく、その根幹へと迫ると、そこにあるのは「未だ癒されていない、過去の問題」なのだ、と。(「ナポレオン・コンプレックス」って、誰か、聞いたことあります?) 本当の彼は、気さくな人なんですよ。児童文学や映画でお馴染みの「ねずみの騎士デスペロー」にも似た。http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336522
小さな体をした、小さな男の人。おまけに肩は丸く縮こまっていると来ている。若い頃ですら、女性からは見向きもされませんでしたよ。
確かに、彼はいい友人でしたが、私にはそれ以上の特別な気持ちは持てませんでした。E.T.は私と出会った時、45歳でしたが、それまでの人生でも同じような目に何度も何度も遭ってきたのだと思います。
The heart is a lonely hunter, "spiritual teachers" notwithstanding. Ya know?
「霊的指導者」だろうがなんだろうが、心は寂しい狩人...なんですよ。そうでしょ?
(以下、略)
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感想。
...地上に生きる人間とは、何とも哀しく、簡単に道を見失ってしまう、弱くて情けない生き物なのだなぁ、と、しみじみ思います。
E.T.さんもやはり「未だ癒されていない傷を抱える人」でしたか。ayafuyaさんの言葉を借りるならば、「生きづら仲間」だったのですね。E.T.よ、お前もか...「悟り開いた」どこらじゃないでしょーが、もう...。
(沈黙)。
そういう、底知れぬ己の哀れさから目を背けているような人から発信される「教え」。
...悪いけど、もう真面目に取り合う気にはなれません。
その代わり、同じ「生きづら仲間」としてだったら、彼のこと、応援したいと思います。
遠くからそっと「達者でな。」とつぶやき、見守ることにします。いつか出口が見つかればいいね、って祈りながら。
私もまた、彼と同様に、自分の奥底にある「未だ癒されていない傷」「深い深い闇」に真剣に向き合わなければいけないのですね。
目を背けてはいけないし、「やった~!ゴール到達!」なんて、自分に嘘付くようなことはやっちゃいけない。
まだまだ、道は遠いのです。
...E.T.さんとはごく短い間のお付き合い(約半年!)ではありましたが、
「まず自分の傷を治そうと勤めろ」という事実に改めて目を向けさせてくれたことには、感謝しなければいけませんね。
そして、「できるだけ源泉(ソース)に近い教え=ホンモノを求めよ。」と気付かせてくれたことにも。
あらま・・・べーやんさんの翻訳のおかげで、
返信削除「告発文」大変興味深く拝見しました★
この方の話、真偽は置いといても非常に分かるなぁ~~~~~といった感想です。
彼に限らず、スピ指導者の正体は「似た様なもの」だろうなと思ってます。
それが「悪い」と言う訳ではなく・・・。
>名声を得て以来、どんどん悪化する一方
相当厳しいこと書かれちゃってますね。
徹ちゃんをフォローするなら・・・
「ニューアース」は飛ばしながらななめ読みしただけですが、
読んだ当時はペインボディー面白いな~と思いましたし、今に集中せよっていうのは最もだなと。
・・・でもまぁ、どんなスピ指導者に対しても
その主張や人物像を丸ごと神聖視してのめり込むのが一番危ないですね。
(操り人形になるような信者を欲している教祖も勿論危ないですが...;)
「適度な距離感」が大切で・・・私がスピ系を読むときは特に、
心のどこかに必ず「批判・ツッコミ」を忘れないように気を付けてます。
そういう事はクリティカルシンキングや、反スピ側の主張を読み漁っていく中で
身に付きましたヨ★(´・ω・`)
ではでは。
ayafuyaさん、コメントありがとうございます。
削除>この方の話、真偽は置いといても非常に分かるなぁ~~~~~といった感想です。
>彼に限らず、スピ指導者の正体は「似た様なもの」だろうなと思ってます。
>それが「悪い」と言う訳ではなく・・・。
そうなんですよね。逆に、まったく無傷、健康そのもの、生まれた時から神童街道一直線!
では、こうした「苦しみの終焉」を目指す道に興味なんて抱くはずないですからね。
徹ちゃん(笑!!!)が「傷ついた人」だから「先生として失格」っていうのでは、もちろんないですよね。
現に、ご本人も「子供の頃から何度も自殺を試みた」とおっしゃっていますし。
>「ニューアース」は飛ばしながらななめ読みしただけですが、
>読んだ当時はペインボディー面白いな~と思いましたし、今に集中せよっていうのは最もだな>と。
私も(何度も書いてますが)「ペインボディ」組なんですよ。
ただ...
それにもまた、「元ネタ」があって、2003年に亡くなったオーストラリア人のスピリチュアル指導者・バリー・ロング(Barry Long)という人が「ピグミー」(pygmy)という用語で徹ちゃんのペインボディに極めて近いことを言っているらしいのです。
(自分で両者の文章を確かめたわけではないので、これ以上は書けませんけど。)
この世界でそういうことをやっちゃうのって、先月のニュースの主役だった理研のO嬢と
同じような「それはいいのか?まずいのか?」って問題になってしまうと思うのですよね。
ちゃんとソースは出すのが筋、だと思うんです。
エニアグラムの世界の話で済みませんが、あっちではそうした「元ネタを隠して教えるな!
本を書くな!」ってことを巡って、延々と訴訟が続きまして、今教えている先生方は
そうした著作権の問題に関しては細心の注意を払って書いているはずです。
でも、これは科学の世界でも、文学研究の世界でも、スピでも、たぶん同じように必要な
「物書きとしての倫理」じゃないかな、と思いますね。
誰が誰に影響されて...をきちんと文章化するのは、時として大変な困難を伴うかも
しれませんけど...。
後半へのお返事、後で書きます。
このコメントは投稿者によって削除されました。
削除(ayafuyaさんの文章、引用箇所の指定を間違えてしまったため、再・コメントいたします。)
削除>>>「適度な距離感」が大切で・・・私がスピ系を読むときは特に、
心のどこかに必ず「批判・ツッコミ」を忘れないように気を付けてます。
あ、このayafuyaさんの言葉で気付きました。
「適度な距離感」
これは自分にとってすごく苦手な領域だ、って。
100%の賛美か。100%の却下か。
どうもそういう白黒思考になりやすいところがありますね。
「真ん中の道」を選ぶ、つまり適度な距離感を保ちながら、すぐに答が降ってくるなんて期待せずに、事態を観察する。
おすすめの訓練法、真似してみます。ありがとうございます。
でも、やはり「現代モノ」にはあまり手出さない方がいいかも...(苦笑)
骨董品の鑑定と同じで、まずは本物に触れて、本物にしか出せない凄さと言うか、質の高さを体験しないといけませんね。
少し修行してきます...。
バリー・ロングは一時期エックハルト・トールの先生だったらしいですね。今バリーロングのペインボディに関する教えを日本語訳してます。 https://ameblo.jp/barrylong/entry-12444835883.html
削除Andyさん、コメントいただいておきながら数か月間放置してしまい、申し訳ありませんでした。
削除翻訳読ませていただきました。ペインボディ=不幸体。なるほど、そのまんまですね。
べーやんさん、ありがとう、ありがとうTT)
返信削除この話題の方がどうしても信じられなくて批判というか真偽を確かめる記事をみつけたくて、本当にどこにもありませんでした。途中で見つけたのは、ただの彼の信者です(それも、大群)
目の前で怒っている人がいたらそれは自分!あたたはわたし、わたしはあなた!全ては一つ!(苦しみの)原因は分離にしかない!人に恋したらそれは自惚れ!
そのようにいたることろでオリジナリティーもなく唱えまくる信者が精神病だとする人は探しても何処にもいなかったのですが、英語圏にはあったのですね。良かった、ああ良かった... !!もう私日本人でない。
日本のスピリチュアリズムも無宗教とも言えここまで酷いとは知らなかったです。
べーやんさん、ご自身の心の声を聞いて記事にして下さって、ありがとうございます(もちろんべやんさんに有難うを言っています。自分にではありません)
まおこう
(HN変えましたが、黒犬べーやんです。)
削除まおこうさん、
コメント、ありがとうございます。
こんな体験談でもお役に立てたのであれば、うれしいですね〜。恥さらしのし甲斐があるってもんです。
(=^ェ^=)
自分の行動に責任を負えるだけの強さを身につけること無く、他者との境界線を曖昧にする、群衆の中に紛れる方向へと向かうのって…なんか違和感ありますよね。
最後の一文、一人でウケてしまいました。ああした断り書きをつけなきゃいけない世界って、イエス・キリストの言う「幼子のように生きよ」とは対極にあるって感じ、しませんか?
お礼を言ってくれる誰かがいて、それに嬉しくなってしまう自分がいる。
それでいいんですよね。そういうごくフツーの人間的な交流ができる単純明快な世界で生きられれば、充分幸せですよね。無理にワンネスとか唱えなくても。
ありがとうございました。さわやかな一日、お過ごしください。
英語苦手なので和訳ありがたいです。
返信削除リン・グラブホーンさんの自殺を今日あなたの前のブログで知り、ジェリー・ヒックスの死を知り、他いろいろ読ませて頂いている途中です。
hi-liteさん、
削除お読みくださってありがとうございます。つい先日、数週間の日本里帰りより戻ったのですが、何軒か大型書店を覗いてみて、まだまだ「引き寄せ」関連本は確実に売れている、との印象を抱きました。
必要としている人が今の日本では多いのでしょうね。
リン・グラブホーンさんの最期は、直接の読者でない私にとっても哀しい、としか言いようがありません。
自分に甘い人間にとって、幼稚な「引き寄せ」本の類(最近の
インスタント悟り本も。)は「ナントカに刃物」的にかえって害になる恐れがある、という事実。
これは常に自分に言い聞かせなくちゃだな、と、改めて思いました。
ありがとうございました。