2014/05/07

「依存心」。許さないのが、ほんものの師。

本当に生徒の成長を願うような、良心的な師。
生徒が自ら転び、痛みを覚え、
そして自力で立ち上がり、
傷が癒えるまでの全過程を、直接体験するに任せます。



美しい、詩的な言葉でもって全てを一気に説明し尽くすことは慎みます。



哲学者の本からの一説を引用し、小利口な解説を施すことも控えます。



「痛い!」「つらい!」を他人の言葉で説明されたところで、
生徒本人は何も学ばない、と、知っているからです。
自らの体験に基づいた知だけが、確か。
ほんものの師ならば、それをよく理解しています。



また、


「大丈夫。あなたは転んでなんていない。全ては夢です。」
と、甘い言葉で生徒を煙に巻き、生徒自身が体験したことを否定するようなことはしません。



「おぉ、よし、よし。痛かったのね。さぞかしつらかったでしょうね。」
まるで過保護な母親のような、甘ったるい慰めの言葉も口にしません。



ただ、転び、起き上がり、体験するのを見守ります。
手出しはしません。



そして、


「先生、すがりつかせてください!」
生徒が見せびらかす「ファン心理」の裏には
根深い依存心が隠されていることを、決して見逃しません。




真の師はそのような依存心を長引かせることをきっぱりと拒みます。
そのためには、我が身が嫌われ、誤解され、時には誹られることも辞しません。
己自身の「好かれたい」という欲よりも、生徒自身の魂の成長を優先します。



なぜって、生徒にとっても、そして師自身にとっても、



「依存心」こそが魔界への入り口となる




ということをよく理解しているからです。



「依存心」。


これに毒された生徒は、自らの判断力・思考力を放棄してしまいます。
その結果、真の光と、光ならざるものとの区別がつかなくなり、
「無明」という魔界へと落ちて行きます。



師にとっても依存心は要注意です。
生徒に頼られ、崇め奉られれ、自らを「グル」「聖者」の地位へと持ち上げられることを許すと、
いつの間にか「傲慢」(慢)という魔界へと引き込まれていきます。



「依存心」。
この地上に生きる人間と人間との間に置かれると、実に厄介な代物と化してしまいます。



「先生、私は先生のご指導が無いとどうにも困ってしまいます。」
師は答えた。
「私を頼るな。神に頼りなさい。
(Don't depend on me. Depend on God.)」

("Sayings of Paramahansa Yogananda" Self-Realization Fellowship, Fourth Edition, 1980.)


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「私がやっているみたいに
(...と、胸元の翡翠製の小さな観音様らしき像が彫刻されたペンダントを見せながら)
Kwan-Yin(観音様)に助けていただくようお願いしてごらんなさい。
あなた、知ってるわよね?」





ありがとう、ジュディス・オルロフ(Judith Orloff)先生。
来月、日本に帰ったら浅草の浅草寺にお参りしてきます。

浅草寺 慈悲の仏さま
浅草寺ご本尊の観世音菩薩さま







楽天ブログの過去記事でジュディス・オルロフ先生のことには何度も触れています。

http://plaza.rakuten.co.jp/backtotheessence/diary/?ctgy=8



「Dr.ジュディス・オルロフってこんな人」
http://plaza.rakuten.co.jp/backtotheessence/diary/201105230000/






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