2016/04/30

じわじわ来た。エディ・ヴァン・ヘイレンが語る、「わが半生」。

ヴァン・ヘイレンは好きなバンドのひとつ。
Van Halen The Studio Albums 1978-84


中でも一番のお気に入りはデイヴ(デイヴィッド)・リー・ロス David Lee Roth。

なので、以前、楽天ブログでこんな記事を書いたこともあります。


2013.01.18
「私が愛したバカロック」  
http://plaza.rakuten.co.jp/backtotheessence/diary/201301180000/

2013.04.10
「デイヴ・リー・ロスが目の前の自販機で...」
http://plaza.rakuten.co.jp/backtotheessence/diary/201304100000/

(物騒な絵ですみません。デイヴと、仲良しのコニちゃん=小錦八十吉さん共演の図。英語字幕にするとまともに見えるセリフも、実は...。 
音楽は「仁義なき戦い」ですね。 おぉ、本記事一番最後に登場する菅原文太さんへと見事つながったじゃないの。)


当時彼は東京に「住人」として長期滞在していて、上野や横浜方面などにもちょくちょく足を伸ばしていたそうです。今はどうだか知りませんが。
いや~、一度街中で見てみたかった。


そして、こちら。
変なタイトルのせいでわかりにくくなっていますが、こちらは

デイヴ・リー・ロス(ヴァン・ヘイレン)



ビリー・ジョエル



エアロスミス

という、何とも不思議な組み合わせの動画にツッコミ入れてみた記事でした。
2013年、オーストラリアで開催された大規模ロックフェスティバルに先立っての記者会見だったそうです。




2013.04.19「ん~、シュールレアリズム。」
http://plaza.rakuten.co.jp/backtotheessence/diary/201304190000/


楽天ブログに埋め込んだ動画は消されてしまいましたが、幸い代わりとなるものがまだありました!





ぜひご注目いただきたいのが、こちらの動画、5:38からの部分。←クリックするとそちらに飛びます。旧ブログではこんな風に書きました。

女性記者が、スティーヴン・タイラーのふさふさとゴージャスな頭髪をさかんにほめまくっていたところ、


向かって一番左のビリー・ジョエルが、おもむろに野球帽を取り、光り輝くスキンヘッドをあらわに。会場一同、大爆笑。


女性記者、「あぁ、ごめんなさい、ビリー。ごめんなさい...」と、恐縮しまくり。


この時のビリーの隣のデイヴ・リー・ロスのコテコテリアクション、マスターカードじゃないけど、「プライスレス(priceless)」ですねぇ~!昭和臭さがもう、最高っ☆

で、ようやく本題に入ります。


正直な話、ダイヤモンド☆デイヴのこういう(日本人ではまずあり得ない)桁外れな野獣っぷり



(イントロ部分、終了してしまった関ジャニの番組で使われてましたよね。)




(おっと危ない、誰でもテレビで一度は聴いたことがある、こちら↑の大ヒット曲も入れとかないと!)


に頭をぶん殴られたような衝撃を受け、ヴァン・ヘイレンに入ってしまった私にとって、エディ(=エドワード)・ヴァン・ヘイレンの存在ってそれ程大きくありませんでした。「たのきん」時代からファンだった野村”ヨッちゃん”義男さまとキャラクターがかぶっているので、ずっと親近感+尊敬の念は抱いていましたけれどね。



野村義男が弾いて教える 「10日間 エレキギター塾」



(←こういう事書くと、エディを崇拝する世界中のギターキッズ&元・ギターキッズから「ふざけんな!」と言われそう...。
でも、日本が誇る実力派ギタリスト・ヨッちゃんとの比較ならば、ご本人だって快く許してくれると思いますよ。
ええ。ヨッちゃんの事を悪く言うような奴は、断じて私が許しません。)


それでも、今回、こちらのスミソニアン博物館群のひとつ、アメリカ歴史博物館(アメリカ・ワシントンD.C.)が主催したエディ・ヴァン・ヘイレンのギタートークに出会って以来、「やはり、ヴァン・ヘイレンはヴァン・ヘイレン兄弟があってこそのバンドなんだな。」と認識を改めざるを得ませんでしたね。
何でも、今回のトーク(2015年2月)は、彼がカスタマイズされたギター・「Frankenstein 2」を博物館に寄贈したことを記念して企画された公開イベントだったそうです。






抽選に当たって入場できた人、嬉しかっただろうなあ。
会場の愛あふれた盛り上がりぶりが全てを物語ります。


(エディ・ヴァン・ヘイレンなんて知らない、と思っている人も、マイケル・ジャクソンの大ヒット曲・「ビート・イット/Beat It」の特徴的なギターの音だったら覚えているのでは?あれを弾いているのが、エディなんです。)


彼の生い立ちから、ヴァン・ヘイレンの成功、そして現在に至るまでの長い道のり。
音楽を通じて固い絆で結ばれている家族への思い。
実にいい話でした。
何せ1時間近いインタビューですので、「抄訳」というか、特に印象に残った部分をピックアップするにとどめました。


ギター改造の話や、よく見もしないで英国仕様のマーシャルアンプ(英と米では電圧が違うんですね)を手に入れてしまい、でかい音を出すためにいろいろ試行錯誤する話もありましたが、専門用語がよくわからないので敢えてスルーしてしまいました。
そうしたテクニカルな方面に興味がある方は、英語ページになりますが、こちらの「Q and A with Eddie Van Halen」(博物館スタッフとのEメールによる一問一答)を併せてお読みくだされば幸いです。

http://www.smithsonianmag.com/arts-culture/q-and-a-with-eddie-van-halen-159357298/?no-ist


下は、G+記事に最初に書いた下書き的文章です。
(こちらのリンクからどうぞ。)
https://plus.google.com/107117837862700567166/posts/WT2ANX8xGGe




これ、最近見たYouTube動画の中ではベスト3に入れたい名作。
いつも超絶技巧テクニックをニコニコ笑顔で披露しているとの印象が強かったエディの人間的な側面をたっぷりと伺い知ることができた。じーんと来る話もたくさん聞けた。

動画の背景にも掲げられているが、今回、トークのテーマとして設定されているのは、"What it means to be American" (アメリカ人になる/アメリカ人であることは、どういう意味を持つのか) 。 そのためか、移民として両親とアメリカにやって来たヴァン・ヘイレン兄弟の幼い頃の苦労話にもスポットが当てられていた。 結果として、ギターおたくやハードロックファン以外の人でも楽しめる素晴らしいインタビューへと仕上がっている。

【以下、私がキャッチした内容をざっとまとめてみた。】

ヴァン・ヘイレン兄弟の父親は、クラシック音楽の教育を受けたプロのクラリネット奏者で、サキソフォンもプレイした人。オランダ人。母親はインドネシア人。

ジャズのビッグバンドの一員として世界中を演奏旅行で回っていた父親。当時オランダの統治下にあったインドネシアで後の妻となる女性に出会い、二人は結婚。 アレックスとエディが幼い頃、一家はオランダに住んでいた。

両親はとにかく音楽が大好き。エディが小学生の時、一家でオランダから船でアメリカに移住したのだが、その時もわずかな現金とピアノ一台を引っ越し荷物として運んできたほど。9日間に及ぶ船の旅では、父親が船上バンドで演奏をし(一家の船賃はそれでチャラにしてもらった。)、小さなヴァン・ヘイレン兄弟もちょっとした演奏を披露しては船客の人気者となった。
©2012 VHND.com


彼らはロサンゼルス近郊のパサディナに居を定める。 
アメリカに来て間もないころ、父親はフリーメイソンの集会所(エディは「寺院temple」と呼んでいたが)で用務員、皿洗い、母親は家政婦、と仕事をいくつもかけもちして一家の生計を支える。

たった一間にベッドがひとつだけ、と、生活は貧しかったけれど、家族の食卓にはいつも音楽があった。鍋釜叩いたり、歌ったり...といった具合に。そのうち父親が周辺地域の音楽家(多くは彼らと同じような移民)と知り合いになり、週末や夜にジャズバンドで演奏する機会も増えてきた。

両親、とくに母親の熱心な導きにより、エディ・ヴァン・ヘイレンと兄アレックスは、中学生になる頃まではクラシックピアノに打ち込む。 母親の勘で、「この子達も、父親の背中を見ていつかきっと音楽の道へと進むはず」と思っていたらしい。やがて兄弟はピアノコンクールに出まくっては揃って上位入賞を果たすようになった。ご本人達は、「もうだめだよ、帰ろうよ。」と、自分らの腕前にそれほど自信を持っていなかったようだが、父親はいつも「いやいや、最後まで待て。必ず残るから。」と、二人の好成績を疑いもしなかった。

ピアノを習って5年。なのに、エディときたら、全く楽譜が読めない...。

先生が弾いてくれるお手本の指の動きと、耳コピでもって曲を覚えてしまうため、長い間その事を隠し通せていたらしい。
ところがある日、先生に譜めくりを頼まれたエディは、ページをめくらねばならない場所で何もしなかったため、先生に問い詰められる。「おい、どうしてちゃんとめくってくれないんだ?」
遂にエディは白状。「先生、僕、楽譜読めないんです。」 

エディ曰く、実はこの「楽譜が読めない」というハンデ、暗譜での演奏が絶対条件であるコンクールに出る際には逆に強みとなったそうだ。後年、彼がギターに転向した時も、楽譜の読み書きがダメだったおかげで、独自の記譜法や作曲法を編み出すという思わぬ副産物がもたらされた。伝統的な音楽のルールに縛られず、自由でいられたのだ、という。


ティーンエイジャーになる頃にロックに出会い、兄弟は即、クラシック音楽から乗り換えた。
ビートルズや、デイヴ・クラーク・ファイヴが最初のお気に入り。
最初はエディがドラム、兄がギターを選ぶ。だが、兄にドラムをやらせたところ、「自分よりもはるかにうまい」ことにショックを受ける。渋々ながら負けを認めたエディは、ドラムを兄に譲り、代わりに兄のギターを手に入れた。
もし、アレックスがそのままドラムへ転向していなければ、EVH伝説も生まれていなかった。「ああなる運命だったんだよ」と、彼は言う。

 憧れのミュージシャンは?との問いに、「父。」と即答してから、「クリーム時代のエリック・クラプトン。」 と付け足す。それ以降の音楽には興味を失い、「あまり他の人の音楽は聴かないんだ。」とも告白。愛車ランボルギーニ・ミウラのエンジン音を聴くのが快楽だ、とも。 
(そうした彼の「エンジン音フェチ」が、車をテーマにした1984年のヒット曲「パナマ」を生み出したことは想像に難くない。)




(あ!そういえば、先日の記事で紹介した【浪花のエディ・ヴァン・ヘイレン】、SATSUMA3042さんを紹介した記事http://backtotheessencenow.blogspot.com/2016/04/blog-post.html に貼り付けた動画も、この「パナマ」でしたっけ。大好きな曲なもんで...ハイ。)


友人二人を加えてヴァン・ヘイレンとしての活動を始めるが、最初の7年間は本当に鳴かず飛ばず。
「誰かの裏庭パーティーでも、高校のダンスパーティーでも、生演奏の機会があれば、どんな所へでも出かけて行った。手作りのチラシを作っては、高校のロッカーに放り込んで行く、ということもやっていた。デモテープを送っては却下され、ライブハウス巡りをし...。レコード会社との契約に漕ぎ着けるまで、7年間は売れない日々が続いた。」 
(本当にやりたいことがあるなら、簡単に諦めちゃいけないね。当時のヴァン・ヘイレンのメンバー4人は"We didn't take NO for an answer."(「ダメだ」なんて答え、俺たちには通用しない!)という態度で毎日ステージをこなしていたそうだ。人生訓、見つけた。)

好きな音楽がメンバー間で全然違う。
兄・アレックスはストレートなロック、デイヴはディスコミュージック好き(笑!)...といった具合に。
 
(さすがデイヴだ。)

(父親から受け継いだ教えで、息子さんに伝えたいものは?という問いに。)「人間はあらゆる人から学ぶことができる。特に、『やっちゃいけないこと』に関しては、他人をしっかりと見て学べ。うっかり間違えてしまった時は、もう一回やって、そしてニッコリ笑え!(そうすれば誰にも咎められないから。)」

奥さんと離婚し、ガンとも闘い、一時期は酒浸りの自暴自棄な生活を送るようになっていたエディ。
だが、そんな彼を最終的に救ってくれたのは、ヴァン・ヘイレンの正式なメンバーとなった息子・ウォルフィー(ウォルフガング)の存在であった。彼が一緒にプレイするから、彼のために立ち直って頑張ろう、と、断酒やリハビリにも前向きに取り組めた、という。

(オリジナルメンバーのマイケル・アンソニーには大変申し訳ないんだけど、世界はまだエディを失うわけにいかないんだよ。ウォルフィーが傍にいてくれて、エディの支えとなってくれて、本当に良かった。ごめん、マイケル。)

(会場にいた子供からの、「アメリカにやって来て、一番最初の登校日はどんなでしたか?」という質問に)
「怖いなんてもんじゃなかったよ。だから、嫌でも強くなるしかなかった。鍛えられたよ。アメリカに移り住んだ頃は、英語もろくに喋れなかったし、母親がアジア系ということもあって、いじめにも遭った。いじめる奴らは決まって白人の子供ばかり。宿題の紙をビリビリに破ったり、校庭の砂をかけてきたり。
そんな僕をかばって、体を張って助けてくれたのは、例外なく黒人の友達だった。だから、最初に仲良くなったのは黒人の子ばかりだったんだ。」

(「故人となったミュージシャンのうち、共演できるとしたら誰がいい?」との問いに。)
「父だね。もう一度、家族でジャムセッションしてみたい。」




(うん、覚えてますよ!このクラリネットの音色。「ダイヴァー・ダウン」は、私が初めて買ったVHのLPレコードでしたから。クラリネット演奏は兄弟の父・ヤン・ヴァン・ヘイレン。デイヴもノリノリで、家族的なあたたかさが漂う一曲に仕上がってますね。)

(「長いこと音楽をやって来て、どうやって創造力を絶やさずにいられるんですか?」という問いに)
「演奏し続けるしかない。音楽家という人種は、死ぬまでプレイし続けるものなんだ。65になったから引退、なんてあり得ない。」

(ちなみに、エディは今年の1月で61歳。)

(「もし、もう一度最初っから何か楽器をやるとしたら、何を選びますか?」の問いに。)
「ドラムかな。」(一同、笑。)
 
「アレックスはギター。で、ゆくゆくは交換する、と。」





「世界には既に音楽が溢れているけど いつ、どんな時であれ、新しい音楽の入り込む余地は必ずや残されている。」

ーーーエディ・ヴァン・ヘイレン





ついでにこちらもおまけで。
菅原文太さん、晩年の筋の通った政治的発言が本当にかっこよかったなあ。
もっと長生きして、思考停止状態になっている今の日本人に喝を入れていただきたかった。
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/10/08/kiji/20201008s00041000036000c.html


2016/04/18

【ファイト!ファイト!】ありがとう、自衛隊の皆さん。【くまもと!】

タイトルの「ファイト!ファイト!くまもと!」に「ん?」と疑問を抱いた方。
元ネタはこちらです。
ジャガー星から本八幡にやって来た、千葉のセレブ・ジャガーさん。



基本的にここは「右脳文化系(それもサブカル寄り)」な場所。
政治色フリーで、だらりんと息抜きできるような「峠の茶店」(うっかり八兵衛が団子食べまくっているような。)の雰囲気でやって行きたい、と思っている。


でも、今日のこのニュースにはどうしても一言書かずにいられなかった。



【自衛隊の皆さん。
警察の皆さん。
消防署の皆さん。
医療関係者の皆さん。
その他諸々の皆さん。
熊本のために、苦しんでいる人々のために、
眠る間も惜しんで尊い努力を続けてくださって、
本当にありがとうございます。
海の向こうからは一日でも早い復興を
ただ祈ることぐらいしかできませんが、
どうかご無事でお仕事を続けられますように。
そして、任務を終えて、大切な家族や友人が
待つ街へと安全に戻られますように。


皆さんのお仕事にケチをつけるような、
ひねくれ者の言葉は、きっぱりと全スルーで行きましょう。
「文句ばかり言うんだったら、自分が現場に来て
やってみな!」 ですよね。
いくら任務とはいえ、東北地方からバイクで九州まで
駆けつける、ということが、どれ程身体的にキツイことか。
頭が下がります。


忘れないでいただきたいのです。
批判する人の何千倍、何万倍...の数の人々が、
皆さんのお仕事に心からの感謝と、
敬意とを心の中にあたためている、ってことを。
ただ、声に出して言わないだけかもしれません。


どうか、ご無事で。
被災地の皆さん。
お辛いでしょうが、どうか来月、来年、3年後には
明るい未来が開けてくると信じて、強い心でいてください。】




一日も早くくまもんのこんな姿を見たいものですね。




にんにくがっつり系の熊本ラーメン、大好き!
今度里帰りしたら新横浜のこむらさきや、新宿・渋谷の桂花ラーメン(涙の横浜撤退...。)にぜひ行きたいです。
アメリカに持って帰れないのが本当に残念なのですが。
(肉エキスが入った加工食品は一切持ち込み禁止なんですよ。ラーメンスープも、カレールーも。
入国時に見つかったら10万円以上の相当額の罰金刑の上、全て没収です。)



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2016/04/16

熊本をこれ以上壊さないでください: 思いはOTTAVAとともに

熊本にお住まいの皆さん。
熊本に縁がおありの皆さん。
どうかご無事で。
恐怖心に負けず、気をしっかりとお持ちになってください。
今は、それしか言えません。
必ずおさまる日が来ます。
まずは全力で身の安全を確保してください。


余震がこれだけ続くと、さぞや不安なお気持ちでしょうね。
お察しいたします。
暗くなってからの揺れは特に怖いですよね。
私も、微力ながら「鎮まって!阿蘇山も、頼むからクールダウンして!」と祈り続けます。


なんとか皆さんの暮らしが早く、「いつも通り」の状態へと戻りますように。
無残に崩れ落ちた阿蘇神社の写真を見ると、地元の皆さん、そして熊本を愛する皆さんのショックはいかばかりであろうか、と、心が痛みます。
慣れ親しんだ建物や街の名所が崩れていくのを見るのは、自分の身体をもぎ取られるように辛いものですよね。


聞いていて一番辛かったのは、東海大学の学生さんたちが寮にいながらにして建物倒壊の犠牲になったこと。
寮住まい、ということは、恐らく全国各地から「農業について学びたい!」と、志高く熊本の地にやって来た学生さんだったのでしょう。
中国からの留学生さんもいらっしゃったようです。


もし地震に遭わず、無事卒業の日を迎え、それぞれの新天地に行って日本の農業を変える新戦力となっていれば、どれだけ多くのことが成し遂げられたか...。
学生さんたちの無念さ、そしてご家族の悲痛なご心境を思うと、かける言葉もありません。
学生さんたち、そしてこの地震により命を落とされた皆さんに、心よりご冥福をお祈りいたします。


お願いです。
熊本をこれ以上壊さないでください。
命を奪わないでください。
余震や阿蘇山の噴火に怯える人々を、これ以上苦しませないでください。


祈ることしかできなくて、ごめんなさい。


私も、OTTAVAの斎藤さん(ジェネラルマネージャー)と思いはひとつです。

OTTAVA(オッターヴァ) 

熊本のみなさんが一日も早く、「いつも通り」「普段通り」と戻ることができますように。
音楽を聴いて、辛い状況を一時だけでも忘れて、心の平安を取り戻されますように。

【それから、気にしていただきたいのが呼吸!!!  
これ以上体調不良を加速させないためにも、呼吸一つで心身の調子は改善できますよ。
浅い呼吸を続けていて、いいことは何一つありません。
意識しての深呼吸を心がけてください。
お腹いっぱい使って、吸う息よりも吐く息を長ーーーーくするという深い呼吸で、ざわつく心を静めてください。
【吐く息を意識して長くする。】
これは私が習っているviniyogaという流派の先生達が、再三再四強調していることです。
呼気・吸気の長さが等しいという点が私の習っているメソッドとは異なりますが、こちらの動画、参考になさってはいかがでしょうか。初めての方でもとっつき易いと思います。慣れてきたら、吐く息長めにアレンジしてみては。】


【以下、G+への投稿をコピペ+編集しました。下の囲みの部分をクリックすると、Facebookの投稿ページへ飛びます。】





「いつも通り」の、みんなが好きな放送を、「いつも通り」届ける...。
それによって、被災地や、その周辺地域の人々にニュース速報からしばらく離れてもらい、安らぎと落ち着きとを少しでも取り戻してもらう...。
斎藤さんの願い、きっと熊本や九州の方々にも伝わったのではなかろうか。



だから私はOTTAVAが大好きなのだ。



ちなみに、Tune In RadioアプリでもOTTAVAチャンネルが聴取可能。
我が家の場合、番組ホームページ上からの再生よりも、Tune Inの方がはるかに安定していて、ストレスにならない。
アプリをダウンロードしなくても、下のページでストリーミング音声が聴ける。(各番組の放送時間はHPのタイムテーブルをご参照ください。)

http://tunein.com/radio/Ottava-Radio-s81556/


<24時間クラシック音楽ノンストップ>を謳っているインターネット放送局だけど、この局一番の魅力は マイクの向こうにいる、 とびきりイカした【音楽好きの人間】たち が、リスナーと直接対話してくれる ってところにある、と思う。
笑える話。
しんみりしちゃう話。
はたまた、ウンチク系の質問・疑問。
(←本田さん!その節は飛行機に関する質問に対し、何度も丁寧にお答えくださってありがとうございました!)



ラジオの深夜放送や、深夜にまで及ぶ友人とのダラダラ長電話で育ってきたわれわれにとって、【はじめに人間&おしゃべりありき】な音楽専門局・OTTAVAは、実生活の友人に負けず劣らず、大切な存在である。
ジャイアン流に言うならば、「おお、心の友よ!」だ。
もし、「知らなかった」という方がいれば、この機会に各パーソナリティーの番組を少しずつでも構わないから、一度試してみてほしい。
きっと、あなたとぴったり「ウマが合う」心の友が見つかるはずだ。


GMの斎藤茂さん。



(いつも汗拭きながらOTTAVAのために奔走してくださっている、という印象。ありがとうございます!)


を初めとして、


ゲレン大嶋さん。
(普段のクールで落ち着いたお声と、酔っ払った時とのギャップの大きさが最高〜!)


 本田聖嗣さん。
 (ダジャレ&鉄分高めなオタク系師匠。ウォーキング百科事典。博識なのに親しみやすい!)


 DJモーリーこと森雄一さん。
(ロック好きが言葉の端々に出ちゃうところが「よっ、ご同輩!」。料理上手なパパさん。)



林田直樹さん。
(「あやしだ」的選曲もさることながら、書評コーナーで選ぶ本が実にそそられるんだなぁ。)


飯田有抄さん。
(頭の良さと可愛らしさとの配合が絶妙! オヤジバンドみたいなOTTAVAに咲いた一輪の華。)。



 みんなそれぞれ違った持ち味の人達だけど、それぞれの得意技を持ち寄って、毎日毎日、リスナーひとりひとりに向けて語りかけてくれている。
コンピュータがランダムに選曲するだけのストリーミングサービスと違い、ここには生身の人間にしか出せない、【手作り感】があふれている。


たとえ
メジャーレーベル所属の演奏家がかからなくても
(オトナの事情って奴です。厄介ですね...。)


NAXOS音源が大半を占めていても
(でも、金欠学生の時には随分お世話になりましたよ。NAXOSレーベルさんには。)


「残念ながらOTTAVAのアーカイブにありませんので...」とリクエストした曲が振られてしまっても



それでもやっぱり、 OTTAVA大好き。


だから、通販の時はこちら↓をクリックして応援していくつもり。
「塵も積もれば...」と信じて。


OTTAVA(オッターヴァ)ショッピング


困難はいろいろあるだろうけど、末永く続いて欲しい。
そして、仙台フィルハーモニー管弦楽団との震災復興コンサートを成功させてきたように、全国いろいろなところで「がんばろう!ニッポン!」の音頭取りとなって、元気の出る音楽を、感動を、災害に遭われた方々に届けて欲しい。


もう二度と「休止のお知らせ」は聞きたくない。


2014年の4月。
あれほど悲しく、真っ暗な気持ちになった春はなかった。

2016/04/12

還ろう。自分の【部族】へ。~音楽が本当に大好きだった、元・少年少女達へ~

80年代のハードロック(と、一部へヴィメタル)が大好きだった、私と【同部族】に所属していたみなさん。まだまだ老け込むような年齢じゃありませんって。
SATSUMA3042さんの超絶技巧プレイ動画見て、元気出しましょう!


SATSUMA3042さん。

あなたの素晴らしい演奏を聴いたことで、
どれだけたくさんの元・ロック少年少女たちが
遠い昔に置き忘れてしまった音楽愛と再会し、
幸せな気持ちを取り戻せたことでしょう。



浪花のモーツァルト・キダ・タローさんが
関西が誇る昭和のマエストロだとしたら、

SATSUMA3042さんは
平成という今の時代に
浪花のエディ・ヴァン・ヘイレンとして
関西から世界へと大きく羽ばたく
正真正銘のマエストロです。

明日への勇気と力、いただきました。

本当にありがとう。




いつか必ず、寝屋川市のお好み焼き屋さん・薩摩に食べに行きますね!






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【satsuma3042さんのYouTubeチャンネル】https://www.youtube.com/user/SATSUMA3042


2016/04/07

ティアーズ・フォー・フィアーズ ”Advice for the Young at Heart" 和訳

1989年、ティアーズ・フォー・フィアーズ3作目のアルバム・"Sowing the Seeds of Love"(邦題「シーズ・オブ・ラヴ」)からの知る人ぞ知る名曲です。
先日のスパンダー・バレエ「ゴールド」に引き続き、日本語訳に挑戦してみました。



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「心若き人へのアドバイス」(Advice for the Young at Heart) 
Written by Roland Orzabal and Nicky Holland


心若き人へ アドバイスを送ろう

やがて 僕らも年老いる


今やらずして いつやるのかい?


あまりにも多くの人が 秘密の世界で暮らしてる
ママ役 パパ役 彼らが役柄演じている間に

僕らは少年少女で行くとしよう


今やらずして いつやるのかい?


ハッピーにもなれるし
かなりめでたい奴にもなれる
僕と 僕の影(シャドウ)だけが出てくる
ごっこ遊びに興じられれば それで満足
ほら 早く...


たとえ崖っぷちまで追い詰められても
僕は言うだろう 「やれるもんなら、やってみな!」
いいじゃないか 
毎日毎日 胸ワクワク 期待しながら 生きたって


君を思い 君
を待ち受ける愛に思いを馳せつつ
僕は誓おう 負けるもんか ぶれるもんか って
その大きな茶色い瞳が僕に言う
「そんなの 当たり前じゃない」 
世界の全ては 僕らの手の中にある


心若き人へ アドバイスを送ろう
やがて 僕らも年老いる


今やらずして いつやるのかい?


愛は約束
愛は思い出の一品(ひとしな)
一度渡せば 決して忘れ去られることは無い
消えるがままにさせてはだめだよ
もしかしたら これが最後のチャンスかもしれないのに


今やらずして いつやるのかい?


勤務時間はもう終わったんだ


なぜだか涙がこぼれるよ
誰かが 僕の魂を 眠らせてしまったから


君を思い 君を待ち受ける愛に思いを馳せつつ
僕は誓おう 負けるもんか ぶれるもんか って
その大きな茶色い瞳が僕に言う
「そんなの 当たり前じゃない
世界の全ては 僕らの手の中にある


心若き人へ アドバイスを送ろう
やがて 僕らも年老いる


今やらずして いつやるのかい?


勤務時間はもう終わったんだ


やりたいことは 何でもやれる
その気になれば どんなことでも


アドバイスだよ...





(※英語のオリジナル歌詞はこちらを参照しました。
http://genius.com/Tears-for-fears-advice-for-the-young-at-heart-lyrics


イングランド南部・バース(Bath)出身の二人組・ティアーズ・フォー・フィアーズ。
1980年代初頭にメジャーデビューし、数々の大ヒットで知られています。


彼らの詳しい経歴などについては、こちら↓の日本語版Wikipediaページが素晴らしく充実していますので、ぜひ、そちらをご覧になってください。
(きっと、彼らの熱心なファンの方が執筆・編集作業に取り組まれたのでしょうね。感謝!)


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%BA



今回、ご紹介した曲。
なぜ、タイトルが「心若き人」("the Young at Heart")であって、単なる「若い人」("the Young")へ送るアドバイス、でないのか。
そこんところに着目したいですね。


これ、おじさんおばさんが、残り少なくなってきた年月をぼやきながら、「あんたも若いうちにいろいろやっといた方がいいよ」と、若い子に説教するための曲、じゃないです。
YouTubeコメントを読むと、誤解している人も若干いるようですが。



【人間にとって大切なのは、内面の瑞々しさ。

社会的な役割や年齢といった、
外からの押し付けに囚われるあまり
自分本来の魂を殺すようなことがあってはならない。

心の持ち方、心の在り方次第で、
何歳になっても人生は変えられる。
幸せは、そうやって自分の力で作り上げていくものさ。】



ローランド・オーザバル(帽子かぶって横でギター弾いている方の人)が伝えたかったのは、そのようなことではないかな、と思います。


普段はサイドヴォーカルに回ることの多いカート・スミスの歌声、それに表情。いいですね。
動画中の新婚カップルや、演奏するメンバー達の笑顔とあいまって、歌詞の意味がわからないまま見ていても、あたたかい気分になれます。
ティアーズ・フォー・フィアーズが発掘し、90年代初頭に"Get Here"で大ブレイクしたオリータ・アダムスも、絶品ヴォーカルで花を添えてくれていますし。


(ティアーズ・フォー・フィアーズの曲ではないのですが、このオリータ・アダムスがビリー・ジョエルの名曲「ニューヨークの想い/New York State of Mindをカバーしているのを見つけました。とても素敵に、ビリーの歌よりもずっとjazzyな感じに仕上がっていますので、ぜひぜひ聴いてみてください! https://youtu.be/tIxmkIX8F7o )


1985年リリースの、"Songs from the Big Chair"。
このアルバム、大好きでした。
40分そこそこ、と、今の若い人達が聴けば「短っ!」と驚かれそうですが。
(当時はLPレコードとCDとの端境期。なので、収録曲数を増やしたくても増やすわけにいかなかった、という技術的な事情があります。)



繊細でありながら至極パワフル、という彼らならではの持ち味が遺憾なく発揮された楽曲が次々と畳み掛けるように飛び出してきて、嵐のように去っていく。
そのスピード感が、作品の張り詰めた雰囲気にまたぴったりで、良かったんですけどね。
今ではボーナストラックが多数追加され、随分とボリュームたっぷりになったみたいです。
えっ、2枚組だって!? そりゃ、完全に別の作品だわ...。


(ま、自分で編集してオリジナルLPと同じ曲目でプレイリスト化すればいいだけのことです。便利な時代になりました。)


シャウト+7
シャウト+7
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ティアーズ・フォー・フィアーズ
ユニバーサル ミュージック (2015-11-04)
売り上げランキング: 77,327



ベスト版も数種類出ています。
今回は敢えて"Advice for the Young at Heart"でほんわか幸せ感を残しながら幕引きとなるこちらを推薦しときます。うちにあるのはこれ。


Tears Roll Down
Tears Roll Down
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Tears For Fears
Fonta (2004-02-23)
売り上げランキング: 61,854



YouTube動画で「試し聴き」して気に入ったら、ぜひCDかダウンロードで買ってください!カセットテープ(←レンタルしたLPからのダビング。金欠高校生だったもんで...。)しか持っていなかった私も、これを機会にまた買い直します!
【Tears for Fears ミックスリスト:
https://www.youtube.com/watch?v=u1ZvPSpLxCg&list=PLFggMdzUHXC5fL6H6u1zH9BCKDVI5inQJ 】


誰にとっても、十代は人生の方向性を決定付ける大切な時期。
極東の小国に生まれながらも、ティアーズ・フォー・フィアーズのような才能豊かなミュージシャンの音楽と一緒に時代を生きられた私は、いえ、われわれ1960年代生まれの世代は、本当に幸せでした。
心から、そう思います。



ありがとう、ローランド。
ありがとう、カート。
一度は袂を分かった二人でしたが、また一緒に音楽活動を始めてくれてうれしいです。
(ど、どうしよう!6月に、少し無理すれば行けなくもない場所に、彼らがツアーでやって来る! 行くべきか、それとももう少し近くに来てくれる日を待つべきか...悩む!!!)

☆Tears for Fears 公式HP   http://tearsforfears.com/ 
 ☆Tears for Fears 公式Facebookページhttps://www.facebook.com/TearsForFears

2016/04/04

【閲覧注意】P.A.様、お誕生日おめでとうございます。【強烈ポエマー警報発令中!】

今日は4月4日。
日本やヨーロッパではもう5日に入ってしまったけれど、米西海岸の私は、まだ立派に4日の枠内に留まっている…。


親愛なるP.A.様、47回目のお誕生日を迎えられましたね。
おめでとうございます。
これからの1年が、あなたにとって実り多きものとなりますよう、陰ながらお祈りしております。


バッハ:イギリス組曲集~第1,3,5番


【警告!!!】
以下、のぼせ系ポエマー気質の人間があらゆる抑制をかなぐり捨てて爆走する!という、何ともお見苦しい内容の文章となっております。
そういうのは勘弁、という方、どうかスルーされますように。筆者からの切なるお願いです。無駄なお時間は使っていただきたくありません。
本日はご訪問ありがとうございました。